2022年5月22日日曜日

物価上昇2.1%達成?:でも悪いインフレ、日銀は物価のコントロールが出来るのか

 

4月に物価上昇2.1%を達成、良し悪しは別として一応日銀の目標は達成できた。今後も円安で物価高は続くだろう、日銀の言う「安定的に2%を超える」状況は続く。後任期が1年を切った黒田総裁の辞任のチャンスだ。 

ところが、日銀は「賃金が上がらず、「悪いインフレ」という。2%達成は日銀にとっては初めてだが、「持続力にかける」という。今後も経済をサポートするために金融緩和を続けるらしいが、金利を低く抑えるとFRBとの金利差で円安になり、物価高は続くのではないか。 

日銀、政府はどうするつもりか。最近政策委員の後退で岸田政権はリフレ派以外の政策委員を日銀に送り込んだ。アベノミクスとの決別か。

そもそも、物価目標は物価が高くなったときに下げる目標に使われていたが、日銀は上げる目標に浸かった。以前からうまく行くわけがないといわれていたのだ。 

何しろ物価上昇に見合う賃金が上がらないのだ。新聞報道では3ヶ月も低下しているという。 

市場にカネを流すが、その行き先は何処か。賃上げには行っていないようだ。池上彰さんのテレビ番組を見ていて驚いた。以前は日本の賃金が高かったので安い中国、東南アジアに仕事を回していたが、今は中国の賃金が高いので安い日本に仕事が回っているというのだ。アニメの仕事で日本は月給19万円、一方中国は52万円と言うではないか。

欧米の物価は米国8.3%、イギリス9%、多くは消費増で物価が上がる。一方、日本は慢性のデフレに、急性のインフレだ。大丈夫か日銀は。安倍下総理のように「日銀は政府の下請け」ではダメだ。

中央銀行としての意地を示せ。

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