2022年5月15日日曜日

どうなるウクライナ問題(37):戦況はロシア劣勢でプーチン軟化するか

 

プーチンの身勝手なウクライナ侵攻から3ヶ月、戦況はロシア優勢から一進一退、さらに劣勢が伝わるがプーチンの国内支持は83%と不思議に高い。高齢者の支持が大きいというが、専門家はソ連の崩壊など混乱を経験した者にとっては独裁者でも安定を選ぶという。 

戦争の長期化で破壊され失った兵器や兵員に不足が出て、同盟国に供与、派兵を要求するも拒否され、国際社会からは孤立化が進む。国内でもメデイアの規制など情報の制限、ウソ、偽りの正当化を企てているがばれ気味だ。 

最近のウクライナ侵攻に関するニュースを見るとプーチンにとっては不利な内容だ。 

○フィンランド、スウェーデンがNATO加盟へ申請を急ぐという。今までロシアの機嫌を取って中立を維持していたが今回のロシアのウクライナ侵攻での悲惨な現場を見て、集団的自衛権の重要性を認識したのだ。 

プーチンにとってはNATO拡大化を阻止していたが、意向に反して拡大化の結果になった。フィンランドとの国境1300kmと延びたのだ。 

○ロシア兵が住民殺害事件でウクライナで訴追された。検察が証拠は十分にあるという。 

このほかにロシア兵による殺人現場がCNNで放映された。

○ロシア軍の一進一退から撤退が始まった。首都キーウから撤退に次、第2の都市ハルキウから撤退を始めたのだ。

東方へ向かうための渡河作戦にも失敗、モスクワを初め黒海艦隊のフリゲート艦もウクライナ軍の攻撃を浴びた。 

○プーチン政権内でも混乱が始まっている。中央銀行総裁の辞任要請に引き止めたが、4~5州の知事から辞任の申し出があるらしい。ソ連崩壊時の状況に似てきたと専門家は指摘する。

○ロシアが制圧した地域での親ロ派支配者による「ロシア編入」の是非を問う国民投票が始まっているが、意外にも反対の結果が出た州がある。プーチンにとってはショックだろう。 

○プーチンが止めない限り長期化する見方が多い。長期化すれば欧米からの支援が続くウクライナには有利だが、ロシアはますます国際的に孤立化し、国際政治部隊への復帰も難しくなる。米国は「ロシアの弱体化」を狙っているのだ。 

今まで分かったことは、ただ面積が広いだけの北朝鮮だ。国連決議も激しくなってきた。 

○そういう背景をプーチンは知っているのか。米ロ国防相電話会談が行われた。成果は分からないが、緊張関係緩和、停戦に向けての動きも出てくるか。プーチンはまだまともな判断が出来るのかもしれない。

今回の戦争を止めるにはプーチンの決断次第だ。面子を捨てロシアの国際社会復帰を考えるべきではないか。

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