今回のプーチンのウクライナ侵攻は、成果を得られないまま引くことはできないプーチンにとっては長期戦にもっていくしかないが、外患内憂での自業自得の運命でしかない。
長期戦にでもなれば、今はロシアが無差別攻撃で人的にも物的にも大きな被害をウクライナに与えているが、ウクライナの抵抗も激しい。6月にでもなれば欧米、NATO諸国の兵器供与、戦費支援の効果が出てウクライナが有利になる。
一方、ロシアは兵器供与、派兵を同盟国に求めているが誰も応じない。兵員不足を傭兵に求めるも十分ではなく、ロシア兵の士気は低くなっていると欧米の調査機関は認める。なにぶんにも戦費が底をつくのだ。
金欠でプーチンが手を挙げるのが先か。今は天然ガスなどを供給し外貨を稼いでいるがドイツをはじめEUがロシアからの輸入を段階的に廃止するというからその影響は大きい。
しかし、プーチンが一番恐れていたことが現実になりそうだ。NATOの拡大阻止が多くな目的だったが、今回のウクライナ侵攻で見せたロシアの余りにも酷すぎる戦争行為に逆にNATOが結束、フィンランド、スウェーデンがNATO加盟を急ぐという。これはプーチンにとっては大誤算だ。
欧米がEU化、NATO化で結束を強化する結果、プーチンの意図とは真逆の結果になった。
更にプーチンにとっては、国内問題が出てきている。政権の要人が辞任を申し出ているのだ。地方の知事が4~5人辞任を申し出ているし、先には中央銀行総裁も辞任を申し出たが思いとどまらせた。
プーチンを批判しての辞任かどうかはわからないが、批判しての辞任だと殺されたり行方不明になる。
専門家はソ連邦崩壊時に似てきたという。
おまけにがん手術のために代理人を指名するというが、ルールではなく勝手に自らの右腕を指名するという。これじゃ、黙っている者はいないだろう。内部クーデターだ。
プーチンは外患内憂で首を切られることになる。プーチンの居ないロシアも国際社会に復帰するには大きな代償を払う必要がある。「核軍縮」「力による現状変更なし」「国連安全保障常任理事国からの辞退」だ。
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