2022年8月18日木曜日

高橋元理事、受託収賄で逮捕:「オリンピックありき」の組織委に透明性など期待できない

 

オリンピック閉会後1年、組織委は清算法人になっているが、ついに高橋元理事が「受託収賄」で逮捕された。やっぱり巨額な資金が動くオリンピック・パラリンピックにあっては収賄、贈賄容疑はつき物だ。「オリンピックありき」の連中が集まった組織委では「透明性」など期待できない。 

これじゃ、誘致委での「黒い噂」も本当なのかと思う。確かアフリカ勢のIOC委員への口利きのためにシンガポールのコンサルタント会社に2億数千万円支払った健だ。このときも電通、高橋氏が関連していた。 

このときは、IOC委員だった竹田さんが責任を取って辞任している。長円のオリンピック貴族、豪華な接待、贈り物が社会問題化した。 

長野の冬季五輪の招致活動でも黒い噂があったが、帳簿の焼却などで不透明なままで終わった。組織委は証拠をかくしているのだ。 

そして今度は、組織委の元理事である高橋さんが自らのコンサルタント会社「コモンズ」とAOKIと間で総計5100万円のコンサルタント料が支払われているが、これがスポンサー選定で便宜を図ったのではないかと見られている。

コンサルタント契約は1年前に結ばれており高橋さんは否定しているらしい。しかし検察はAOKIがスポンサーに選定された対価と見ている。

組織委の理事は「みなし公務員」と見られているので高橋さんは理事に着く前にコンサルタント会社を離れたり、清算すべきではなかったのか。さらに2億数千万円が動いている可能性も出ているのだ。

今回のオリンピックの費用は当初計画の倍の1兆4千億円と言うし、組織委の収入6400億円のうち6割に当たる3800億円がスポンサー料だという。 

「スポーツ・バカ」の集まりで「やりたい、やりたい」では費用に「透明性」など期待できない。終わってみれば都民は多くの負担を背負わされることになる。「新しい施設で、演技を見てほしい」などと言うオリンピック出場者はどう考えているのか。

さらに札幌も冬季五輪に名乗りを上げているらしい。一方で住民の支持が低いという。当たり前だ。札幌冬季五輪でまたまた税金の無駄使いをしたいのか。

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