2022年8月21日日曜日

立憲民主・幹事長に岡田克也さん:民主党政権時のトラウマを捨て、手腕に期待?

 先の9参院選で敗北した立憲民主の泉さんが、新しい幹事長に民主党野田政権で副総理を経験した岡田克也さんを考えているようだ。岡田さんはまだどうこう言おう段階ではないと20日はメデイアにコメントしていた。

立憲民主は民主党政権時の評価が付きまとい振るわない。安倍元総理が民主党政権を「あの悪夢のような・・・」と発言し民主党政権を批判していたが、決して民主党政権が悪かったわけではない。逆に安倍政権は何だったのか。当初は成果もあげたが8年間という期間、ほとんどを私利私欲に費やし森友事件では民主主義の根幹を揺るがす不祥事をやってのけた。

確かに自民党長期政権に飽き飽きし、小沢さんの主導で「政権交代しませんか」のキャッチフレーズで野党が政権を奪取した。

民主党政権の最初は鳩山政権だ。政権公約でマニフェストを公開、子供手当2万5千円など有権者が喜びそうな政策を打ち出したが、残念なことに財源が見つかっていなかった。民主党政権は大々的に「事業仕分け」で税金の無駄遣いをあぶりだそうとしたが、思うような成果はなかった。

そのうちに小沢さんとの権力の二重構造が始まり、幹事長だった小沢さんが「これが民意だ」と煮え切らぬ鳩山官邸に踏み込んだこともある。メデイアは鳩山、小沢の党内権力闘争をあおり、結局2人同時に表舞台から去った。

続く、菅政権は市民運動家出身の菅総理として高い評価を得たが、残念なことに3.11東北地方太平洋沖地震、津波の襲来は福島第一原発の放射能汚染事故を誘発し、情報不手際から避難者を汚染地区に誘導し避難させる事態になった。

いまだかって未経験のメルトダウン事故の対応への不安から政権は信頼を失い、「いつ解散総選挙」かの政局へと進む。

最後に野田政権の誕生だ。松下政経塾出身らしく「前へ進む政治」を標榜したが、いかにせん政局は「何時解散総選挙」かだった。消費税、国会改革など提案した野田総理は党首討論で「約束を守ってくれれば明後日解散します」と宣言し、解散、民主党は惨敗した。その時も野田総理は「政治を前へ進めるか、後に戻すか」の選択だと有権者に訴えたが、有権者は自民党を選んだ。

岡田さんは外相や野田政権では副総理格で政権を担ったが、民主党政権は鳩山、菅、野田さんが注目を集め岡田さんまで評価がいかなかった。

政党がピンチになるとベテラン議員が注目、期待される。岡田さんもその一人だろうが、民主党政権の「悪夢」は排除し頑張ってほしいと思う。立憲民主、国民民主に今必要なことは一致団結だ。一人一人が勝手なことを言っていてはだめだ。

そして「対案を出せる政党」と威張っていても仕方ない。対案など政権与党に潰されたり、飲み込まれたりして消えていく。今が自民党政権を批判することだ。


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