朝日新聞2022.8.28 |
4週間関係者が集まって核軍縮を話し合ったNPT会議も核保有を認められた米ロ瑛仏中5カ国の一つロシアがウクライナ侵攻に関する記述に反対したために最終合意文書がまとまらず、議長国は「4週間の努力が水の泡」と失望をかくさない。
ロシアのウクライナ侵攻、核兵器使用の可能性、ザポリージャ原発の攻撃などロシアが槍玉に上がる事態が多かったが、世界の意向を無視しロシアの考えを主張し譲らなかった。
岸田総理も初日出席して核不拡散、軍縮を訴えたが、「米国の核の傘」での安全保障は「核保有国が動かないと何も変わらない」ことを実証した結果になった。
5カ国のうちでロシアは当事国だ。他にも国連安全保障常任理事国でも同じ問題が出ている。世界の難題を解決すべき安全保障常任理事国でありながらロシアは紛争の当事国になって、国連の仲裁案も拒否権の発動でないがしろにする。
「これじゃダメ」と国連は拒否権を発動する場合は「その理由を開示せよ」と言うことになった。開示するかどうかは強制力はないらしい。
世界は安全保障で5カ国の一つロシアに振り回されている。難題解決に立ちはだかる5カ国の枠だ。
ロシアのウクライナ侵攻の是非を問う国連決議で確か賛成143、反対15、危険35だったと思う。反対は中国、ロシアやそれらの国に経済支援、安全保障で世話になっている国々だ。
意外に棄権が多い。欧米諸国からも中国、ロシアからも何らかの支援を受けているためか。世論調査では「どちらともいえない」の分野だろう。朝日新聞に棄権した国の大臣が「何故棄権したか」の弁解をしていたが、無関心層を増やすことでロシアに「諦めさせる」効果を狙ったという意味のコメントをしていたが、どういう関係にあろうと悪いことは悪いことで立場を派きりさせるべきだ。
核拡散防止にしろ、常任理事国にしろ5カ国のうちの一つロシアが当事国では
どうしようもない。国連の機能を取り戻すにはどうするか。日本が言うように国連改革が必要だが、それだって5カ国の一つに拒否される可能性もあるのだ。
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