2022年8月8日月曜日

6日、平和記念式典:岸田首相挨拶、松井市長平和宣言、何故、湯崎知事の挨拶をスルーするのか

 

湯崎県知事の挨拶全文
2022.8.6 中国新聞デジタル


6日の記念式典では松井市長の平和宣言、グテレス国連事務総長、岸田総理の挨拶を主要紙は報じるが、何故、湯崎広島県知事の挨拶を無視するのか。ところが民放テレビの情報番組で湯崎県知事の挨拶がノーカットで報じられたのを見て、「なにがあったのか」注目した。 

岸田首相の挨拶、松井市長の「広島市長・平和宣言」は全文が掲載されていたが、島崎県知事の挨拶は見つからない。ネットで中国新聞デジタルで平和記念式典広島県知事挨拶全文は見つかった。 

岸田首相の挨拶は、広島県出身の総理としてか、77年前のあの日の惨禍、核兵器使用の惨禍を決して繰り返してはならないと訴えた。そして「核兵器のない世界へ、その努力の基礎が核兵器不拡散条約(NPT)だと言いう、その運用検討会議に総理大臣としてはじめて出席、NTPを維持強化していくことを訴えたという。

又来年は広島でのg7開催で、核兵器使用の惨禍を二度と起こさないとの誓いを世界に示すという。政治イベントを利用し自らの業績を主張する質の低い挨拶だ。 

だったら一刻も早く締結国となり核兵器廃絶に向けた動きを後押しすることを強く求めるのは松井市長を初め、全国民の願いではないか。 

松井市長は、平和宣言でロシアのウクライナ侵攻で、国民の生命と財産を守る為政者が他国の罪のない市民の命や日常を奪っている。世界中で核兵器による抑止力なくして平和は維持できないという考え勢いを増していること、為政者に核のボタンを預けると1945年8月6日の地獄絵を再現することになると警告している。 

「核戦争に商社はなく、決して戦ってはいけない」「NTPの義務を果たしていく」という核兵器保有5カ国の生命にもかかわらず、履行しようとせず、核兵器を使う可能性を示唆した国があるのはなぜか。

日本政府は一刻も早く締結国となり核兵器廃絶の動きを後押しすべきだと強調した。 

核兵器保有大国のロシアのウクライナ侵攻を批判し、NTP締約国になることが被爆地日本の取るべき道だという。当然の主張だ。松井市長は「他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もある。」とトルストイの言葉を引用している。プーチンもトルストイを愛読していたというが、何を得ていたのか。 

一方、無視(?)された感のある湯崎広島県知事の挨拶を見ると、松井市長と同じように当時の状況を紹介し、被爆者の核兵器廃絶の訴えが核兵器禁止条約第1回締結国会議が開催され被爆者の切実な願いが、世界をもう一歩前に進めた瞬間だと評価した。

他方、東欧では侵略戦争が勃発し、核兵器の使用も辞さないとあからさまに世界を脅し、身を守るためには核兵器が必要だと言い始めている。侵略者の脅しは単なる虚勢ではなく、実際に使用される危険があるのだ。 

核兵器は、現実の、今そこにある機器なのだ 

ウクライナ侵攻で世界が突然変わったのではなく、長い歴史の中で、理不尽で大量の死を招く暴力は時に正義の衣をかぶりながら連綿と繰り返されているのだ。現在の民主国家といわれる国さえ完全に無縁とは言いがたいと述べている。 

指導者は合理的判断の元で「使わないだろう」と抑止論に依拠しているが、核兵器が存在する限り人類を滅亡させる力を使ってしまう指導者が出てくる現実を直視すべきだと警告する。

ロシアばかりでなく。民主国家のアメリカだって太平洋戦争を終結させようと広島、長崎の日本に原爆を落としたのも事実なのだ。湯崎県知事の主張には賛成だ。 

湯崎県知事は最後に核兵器廃絶は最も喫緊の課題と認識し核弾頭が買いたい、破壊されるまで、この地球上から核兵器が完全になくなるまで休むことなく全力を尽くすことを改めてここに誓うと平和へのメッセージを送った。 

良いことを言うじゃないか。一番分かりやすいメッセージではないか。

 

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