12月6日のブラタモリを久しぶりで見た。信長の幻の安土城、豊臣の八幡山城(?)の廃城で振り回された近江人だが、近江商人はそういう大名に惑わされず、近江商人として全国に行脚し商売を発展させた。
その近江商人の気風として「武士は敬して遠ざけよ」という言い伝えがあるということを知った。
地域経済を左右する豪商になると大名との付き合いも多くなるが近江商人は、そうした権力に依存して利益を得ることをよしとしなかったというのだ。
今は、日本経済に何かあると経済界は政府に救済策を「おねだり」するのが常識であるが近江商人はそれを「良し」としないのだ。以前、経済団体のトップが「政府におねだりするのではなく、私たちが頑張らなくてはいけない」と殊勝なことを言ったのを覚えている。
しかし、そんなことは忘れている。アベノミクスでは「低金利」で会社経営を助けた。そのために経営者の経営力が落ちているのだ。賃上げも設備投資もできないのだ。
今、高市政権は財政出動で赤字財政に突き進む。一方で経済界は600兆円の内部留保があるというのだ。
この近江八幡ブラタモリで懐かしい「蚊帳」を見ることができた。実は近江商人は全国に支店を設け、この蚊帳を打って大儲けしたという。
7懐かしい。子供の頃は夏の必需品だった。寝床を用意する時に蚊帳を吊った。出入りする時はかが入ってこないように入り口で蚊帳を揺らし、蚊を追っ払って素早く出入りするのだ。