2019年8月19日月曜日

ポスト安倍(2):岸田? 菅? 石破? それとも

安倍総理の任期が迫ってきた。そろそろポスト安倍が出て来て国民にビジョンを示し評価を仰ぐ時ではないかと思うが自民党内でなかなか出てこない。参院選での結果、岸田さんは求心力を落とし、逆に「令和おじさん」の菅さんが出てきた。

岸田さんは、安倍総理からの禅譲を期待し安倍総理に従ってきた。安倍総理も「次は岸田」をにおわすが、そこはわからない。先の参院選で岸田派は4人の現役を落選させ派の参謀も落選し求心力を失ったようだ。

次の人事では幹事長を狙いっていると言うが二階さんも長期の安倍政権維持の功労者だ。安倍4選まで言い出した。

菅さんは今回の参院選で一躍名をはせ、ポスト安倍レースに名乗りを上げるのか。でも安倍長期政権の土台を守るあまり力が付きすぎ安倍さんにとっては却って脅威にならないか。

石破さんは永田町自民村では人気がない。安倍さんに盾突いたことで干されている。一度自民党を離党したことも響いているのか。最近立った20人の石破派から1人去っていった。総裁選に立候補するにも他派から推薦人を借りなければならない厳しさが続く。先の参院選でもあまり活躍の場はなかったようだ。

いつも名前が挙がるのは小泉さんだ。メデイアの世論調査でも30%とダントツの人気、名前が挙がっていなければ「この中にはいない」という。でも小泉像はメデイアが勝手に作り上げているのではないか。

先の国会予算委員会での質問を聞くと「この人が次の総理候補か」と頭をかしげることもあった。

経済学者のシュンペーターが資本主義社会では「創造的破壊」が大事だという。これは政治の世界でも通じることだ。

6年間の安倍長期政権も「柔軟性はあったがあっこたる哲学や歴史観はない」という(読売新聞2019.8.16「柔軟されど哲学なし」楠木一橋大教授)。

次の総理には哲学と歴史観を持ち長期のビジョンを描き国民が進んで短期の我慢をするようなストーリーを示せる人材が出て来てほしいという(同上)。

全く同感だ。

どうなるだろうか。著名な経済学者のケインズの「美人投票」理論からすると、「本当は岸田さんだが、他の人は菅さんを選ぶだろうから菅さんを支持するか」ということにでもなるのか。

そんなことがあってはならない。国民が自分の頭で「次はだれか」考えなければならない。

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