2019年8月31日土曜日

米中貿易摩擦の結末(2):トランプ破産逃れ、その代わりアメリカ破産か

米中貿易摩擦が泥沼化し世界経済に減速傾向が出てきたが、トランプ大統領はどんな戦術を持っているのか。大統領になる前の経営者として、そして大統領になった後もトランプ大統領の戦術は変わっていないことから結末は、トランプ大統領は破産せず、代わりにアメリカが破産するという見方も出てくるのだ。

トランプ大統領が貿易のアンバランス解消のために中国に高関税のこぶしを振り上げ、すでに第4弾も予定されているが、習主席も負けじと高関税で応じる泥沼状態だ。

アメリカの経済減速に対してトランプ大統領はFRBパウエル議長に「利下げ」を要求、「長期に1%」を強要する。再任しないと首まで言及する。

今、アメリカに必要なのは金融政策ではなく、米中首脳会議であり、あたらしい大統領を選ぶことだ。

トランプ大統領の常套手段はけん制し相手側の譲歩を引き出すことであるが、今回の米中貿易摩擦は中国側もしぶとく対応している。トランプ大統領の思い通りにはいかないだろう。

ところが、今、トランプ大統領の戦術が「経営者として、そして大統領になってからも変わっていない」という指摘がされているのだ(毎日新聞2019.8.31 「経済観測 トランプ大統領の破産戦略」東短リサーチ・チーフエコノミスト 加藤出氏)。

それはプリンストン大 スチーブン・コトキン教授のフォーリン・アフェアーズリポートから引用している。

それによると、トランプ大統領は経営者として3500件の訴訟を起こし和解に持ち込めめなければ破産申請をした。会社は破産させたが、自身は破産を逃れているという。

これから考えるとトランプ大統領は破産せず、その代わりアメリカを破産させる戦術も持っているそうだ。

トランプ大統領がメンツにかけても中国と貿易戦争を継続する限りアメリカは破産するが、トランプ大統領が失敗を認め政策の見直しをすればアメリカ、否世界が破産から逃れられるのだ。


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