2019年8月16日金曜日

立憲、国民の統一会派結論持ち越し:いつになったら結集できるのか、これじゃ安倍自民がニンマリか

旧民進党再建(?)への第一歩となるはずの立憲民主党と国民民主党の統一会派構想がなかなか進まない。15日の枝野、玉木会談も決裂になったようだが、決裂しても何ら不思議ではない。旧民進党の時に何とかまとまっていたことこそ不思議なぐらいだ。再びの結集は無理か。

その要因に、立憲と国民の結党時の経緯がある。国民民主党は旧民進党から小池新党へ結党、合流を目指したが、その希望の党も小池さんの失言で力を失うと玉木さんを中心に結党した。一方の立憲民主党は希望の党への合流を目指したがふるいにかけられた連中の受け皿として枝野さんが結党した。

そして、立憲民主党が野党第一党の地位を確保した。枝野さんは当然自分がリーダーで野党結集の主導権を握ろうとした。

だから、統一会派構想も立憲民主の会派に加わること、立憲民主の政策に賛同すること、統一会派は衆院だけという条件を出してきたが、国民民主は対等合併、衆参を含めた構想を希望しているから物別れも当然だ。

考えてみれば、枝野さんでは統一会派構想は無理ではないか。枝野さんは早くそのことに気づくべきではないか。枝野さんにしてみれば自分より上の政治家である小沢さんが国民民主の顧問であることが気になるのだ。希望の党構想の時、小池さんが「選別します」と言ったのは小池さんより上の政治家に合流されてはやりにくかったのだ。

96年の民主党の時は、政策を良く議論していた。今は「憲法改正」「原発ゼロ」で主要な政策に考えの違いがある。前の国会でも安倍総理に批判されていたし、その所を狙って国民民主に手を伸ばしてきた。枝野さんにしてみれば折角統一会派を作っても安倍自民になし崩しにされる危険も感じているのだ。

過去の経緯を考えると統一会派構想はまだまだ時間がかかる。そのうちに自民党内でポスト安倍でリベラル系が出てきて政権交代が進むと野党の存在感など今以上に低くなる。

野党議員が自分たちの生き残りをかけてどう行動するか。保守系議員は自民党へ復党あるいは入党に走るかもしれない。でも細野さんなどを見ると警戒されているし仕事での力を破棄する場がなさそうだ。

自分の立場を顧み、有権者に確固たる政策を訴えることができるようにすべきではないか。まずは対安倍自民だ。


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