2019年8月22日木曜日

空母「いずも」を米軍機利用:安倍政権で着々進む海自の米海兵隊補完計画?

護衛艦「いずも」の空母化に伴いF35Bの配備前は米軍機が先行利用するというニュース(朝日新聞2019.8.21)で安倍政権で着々と進む海自の米海兵隊補完計画が浮かび上がってきた。日本政府は「いずも」の空母化の目的をごまかしてもアメリカから本音が聞こえてくるのだ。

政府は「いずも」型護衛艦の2隻を空母化するという。「いずも」は2020年に、「かが」は2022年に完成らしい。しかし肝心のF35Bの配備は、それより3年ほど後になるので、その間は米軍機が利用するというのだ。

この2隻の空母化で護衛艦が減り日本の防衛に支障をきたすと専門家は指摘している。なのにどうして急ぐのか。

この背景には中距離核戦力(INF)全廃条約失効後への中国けん制でのアジアへのミサイル配備の問題もあるらしい。

今回の空母化の目的も変遷している。

日本政府は、当初「太平洋の防衛強化と自衛隊の安全確保」と言っていたが、アメリカ側は「自衛隊のF35パイロットが米海軍の艦艇に着艦し、米海兵隊のパイロットが海自の艦艇に着艦することが目的」という。これでは完全に日米共用になる。当然のことながら給油、兵器の再装備などの業務も出てくるだろう。

日本政府が国民をごまかす説明をしてもアメリカから本音が聞こえてくる。「そんなことでいいのか」と国民が思ったときは後の祭りなのだ。


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