2020年12月28日月曜日

政権の「後手後手」「説明責任」:「あの悪夢のような自民党政権」にならないか

 どの党の政権も緊急事態、異常事態対応は苦手のようだ。「政策は後手後手」、「説明責任を果たせない」ことは共通項だ。安倍前総理は野党から批判を受けたときに「あの悪夢のような民主党政権」と党内がゴタゴタに明け暮れ、東北地方太平洋沖地震、津波災害での対応、特に福島第一原発事故での後手後手の対応、退避勧告、事故拡大防止での説明責任を果たせなかったことを批判していたが、国民の不満は高まり、結局は「いつ解散総選挙か」の政局が続いた。

それは政権交代した自民党安倍政権、菅政権でもいえることだ。

新型コロナウィルス感染で政権は右往左往している。一斉休校、緊急事態宣言の発出、解除、GOTOトラベルの前倒し、一時停止で政権の後手後手の対応が目立つ。

菅総理が決断したというGOTOトラベルの12月28日から1月11日までの一時停止も解除する条件が見えずまたゴタゴタするだろう。

安倍政権は感染拡大防止に力を入れたが、菅政権は経済再生に軸足を移したためにちぐはぐさが目立つ。

更に、どの政権も説明責任が果たせていない。

安倍政権では自らの後援会の政治資金規正法違反、公職選挙法違反疑惑での国会審議で118回の虚偽説明は国権の最高機関である国会を舐めた行為であり、本人は「説明責任を果たしている」と言うが内容は真相にほど遠く、ウソの説明を何回も繰り返しているだけのことだ。

菅政権でも日本学術会議の新メンバーのうち6人の任命を拒否した事案でもその説明は果たさず、「コメントを差し控える」の一点張りだ。

説明責任を果たせないことは、それだけ開示すれば自らに批判が高まって内閣支持率にも大きく影響するためだろう。「国民の声」は怖いのだ。

そして官邸にいると自分に対する批判が聞こえてこないのか。

安倍前総理は新型コロナウィルス対応で「民意が上がってこない」とぼやいていたし、菅総理は最近「圧倒的に情報が入ってこない」と言っていた。官房長官時代は多くの情報を整理していたのだろう。

このままでは「あの悪夢のような自民党政権」と言われる時が来るのだ。



0 件のコメント: