2020年12月6日日曜日

香港、台湾で迫害される民主主義;他人事ではない、日本も

 

台湾民主化を守る周さんたちのリーダーの逮捕は衝撃的だったが、禁固刑10ヶ月にも驚いた。中国政府は一体何を考えているのか。香港返還時の一国二制度の国際的約束を反故にしようとする無謀な行為じゃないか、これで世界覇権を狙っているとでも言うのか。 

台湾も中国のあくなき反撃によく立ち向かっている。蔡総統も「インド太平洋地域の自由と民主主義のとりでを守る」と強い決意だ。トランプ政権は厚生長官、国務次官を訪台させている。米国の高官が訪台するのは初めてという。 

米国と行動をともにする英国はクリーン・エリザベスをはじめとする打撃群を台湾、日本近海に派遣するという。日本も後方支援に当たるのか。 

新聞報道では、中国も反政府運動が目立ってきたらしい。中国本土に民主化運動が広がる芽を摘んでいるのだろう。 

経済力(?)に物を言わせての一帯一路構想も習政権の本音が見えてきて、経済支援を受けたい新興国も警戒しだしたか。 

尖閣諸島での長期の領海侵犯を繰り返し、日本近海では漁業、地下資源へ触手を伸ばす中国に日本は手を焼いている。会談をやっても一向に改善しないのだ。

これには2022年問題が絡んでいるからすぐには解決しないか。 

ところで、香港や台湾の中国による民主主義への迫害は他人事ではないのだ。 

日本は自らの政権による民主主義の危機に面しているのだ。安倍政権、菅政権を考えてみよ。 

安倍政権では、安保で一歩前進と評価する向きもあるが集団的自衛権行使を可能にした閣議解釈は憲法を無視した。森とも事件は公文書偽造、隠蔽、破棄の民主政治の根幹を揺るがす結果になった。おまけに後援会活動では会費補填問題で政治資金規正法違反、公選法違反の嫌疑がかかっている。 

国会審議での虚偽答弁、安倍方式なら法に違反しないと厚顔無恥さをさらけ出した。

得意とする外交ではトランプ大統領、プーチン大統領と二人だけの会談を好むが、何を相談しているのかは開示しない。野党の質問に「相手のいること」と拒否する。まさか国益を害する約束をしてはいないだろうか。 

大義名分のない野党つぶしの解散総選挙で圧倒的多数の議席を自民党が確保した結果、恣意的政権運営を繰り返した。 

新型コロナウィルスでの緊急事態宣言、生活支援などで国民の不満が高まり、体調不良もあって再び政権を放り出した。 

ポスト安倍での自民党総裁選では石破さん優勢と見たが、二階さん主導の菅さんで一気に菅総裁、総理が誕生した。党員による総裁選挙を二階さんは踏みにじったのだ。 

続く菅総理も当初は苦労人を表に出し人気を博したかに見えたが、これまた権力を振りかざすが説明責任を果たせず、記者会見、党首討論を逃げまくった。

何を思ったのか、日本学術会議新メンバーのうち6人を任命権者として任命拒否した。そのメンバーが人文科学系で政府の政策を公聴会などで反対した経緯があり「政府には向かうものを切る」、菅総理のやり方だ。 

だから理由を聞かれても話せない。「個別の人事に関すること」と56回も答弁拒否だ。 

新型コロナウィルス対策でも感染者拡大が続くが、肝いりの政策推進でGOTOトラベルを停止せず外出自粛でお茶を濁す。 

GOTOトラベルも不要不急の外出ではないのか。不要不急の外出を自粛要請するのであればGOTOトラベルも自粛すべきではないか。あいまいな政策が国民の「気の緩み」で若者、中年の感染者数拡大の要因になっていないか。家庭、介護施設、病院などのクラスター多発が感染者増につながっている。 

国民にしっかりしたメッセージを送らなければ、年末年始は大変なことになり、東京オリンピック、パラリンピックなど論外だ。成功させて総選挙などの考えは捨てるべきだ。 

しっかり国民と対話することが今の政権には欠けている。 

民主主義の崩壊だ。

 

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