2020年12月27日日曜日

安倍前総理・議運委での陳謝(2):総理経験者としてのプライドがあるのか

 安倍前総理の国会参院議運委での質疑応答を車の中で聞いていたが、「説明責任を果たした」と言うが、逆に疑惑が高まる結果になったのではないか。安倍さんの「説明責任を果たした」ということは「内容は疑惑だらけだが何度も説明しているということ」なのだ。

8年余り長期政権を担ってきた安倍さんには総理経験者としてのプライドはなかったのか。否、むしろプライドがあったために頑なに本当のことが言えないのか。

国権の最高機関である国会で虚偽答弁をすること118回とは驚く。国民をバカにした行為は多かったが自分のこととなると極端だ。しかも政権、官房長官、自民党のトップまで巻き込んでいたのだ。

その事件である「桜を見る会」の前夜の後援会による夕食会での政治資金規制法違反は第一公設秘書が略式起訴され100万円の罰金刑になり支払ったという。安倍さん本人は「知らなかった」「総理を止めてから知った」と直接の関与を否定し「不起訴」処分となった。

何で今頃、「間違いだった」と謝罪するのか。

メデイア、国民の多くは「当初から知っていた」、「関与していた」と疑っているが、安倍さんは特捜部の説明で初めて間違っていたということにしたのではないか。安倍さん自身は不起訴になったのだから「ホッと」したのだろう。体のいい責任回避だ。

肝心な質問にも答えない。明細書はないというし、領収書の提示も検討するという。宮澤喜一さんの時にも契約書、領収書など「三点セット」の提示を求められたが、応じずついには総理を辞任した。

安倍さんも同じ状況にあるが、頑なに提出はない。領収書や契約書に安倍さんにとっては不利なことが書かれているのではないか。

参院議事運営委員会での質疑で、自民党議員は安倍さんの功績をたたえていたが、民主政治の根幹を揺るがし続けた安倍政権をどう評価しているのか。

安倍さんは次の選挙にも立候補するという。後は地元有権者の良識に待つしかないが、東京検察審査会が「起訴相当」「不起訴不当」などの判断をすれば検察も再捜査する必要がある。最後は強制起訴に期待するしかない。

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2020.12.25掲載

「安倍前総理弁明記者会見:相当に質の悪い世襲政治家だったのだ」yamotojapan.blogspot.com/2020/12/blog-post_25.html



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