2021年7月16日金曜日

小池都知事を囲い込み党内優位を画策する自民党の二階幹事長にプライドは

 

総裁選、衆院選を控え自民党内の動きが面白くなって来た。主導権を取りたい最大派閥の細田派を背景とする安倍前総理に対して、幹事長職の地位を最大限に活用しようとする二階幹事長の動きだ。 

二階さんは我が国では最も親中派と言われ、先の100周年記念では祝電を送っているし、韓国の文大統領をオリンピックを機に招待しようとしている。政府とは違った動きをしている。一幹事長が外交に手を出したのだ。 

ただ、先の東京都議会選挙ではその存在感をいかんなく発揮したのは、またまた小池都知事だ。 

大きく議席を減らすだろうとみられていた都民ファーストの会を自民党に次いで第2党の地位を保った。二階さんとの密約があって選挙期間中は表立って都民ファーストの選挙応援ができないように、体調を崩して入院し、退院後はテレワークで最終日に都民ファーストの会の候補者を訪問しただけで盛り返したのだ。 

小池知事の存在感を思い知らされた自民党幹部は多いと思う。「また小池にやられた」ということになる。 

安倍前総理は小池知事を警戒するが、二階さんは小池さんとの関係を築き取り込もうとしている。警戒感の強い小池さんを自派に取り込むことで存在感を発揮したいのだろう。 

メデイアはしきりに小池さんの国政進出を煽る。二階さんは既定方針通りとの立場か。

菅総理は新型コロナ対策、東京オリンピック対応で支持率を落とす一方、小池さんは東京オリンピックでも主催者であり、菅さんが有観客に拘るが、小池さんは無観客を軸に見直すという姿勢だ。公明党の山口さんは選挙期間中に有観客から無観客に方針変更し原状議席をプラス1にした。菅総理は安倍前総理の「完全な形で実施」の拘り有観客だったのだが、東京新感染者数が960人となった時点で無観客に傾いた。 

選挙後は早速二階幹事長、山口代表を訪問した。何の話だったかは容易に想像がつく。 

二階さんは小池さんを取り込み自民党内の力のバランスを維持しようとするが、安倍、菅さんらは「小池は何をやらかすかわからない」と警戒感を強める。 

小池さんと言う政治家を有権者はどう見ているのか。節目節目で支持しているのか。 

小池さんと言うと必ず学歴詐称が問題になる。エジプトの大学を卒用しているというがどうも怪しい。学歴を偽り失脚する人もいるが小池さんはしがみついている。 

テレビ東京のWBSのキャスターを経て参院議員へ、細川さんの日本新党に加わり比例順位で第2位をしめ当選した。細川さんに取り組まれ第2位を勝ち取ったのだ。その後の時の政権のトップに地下好き新進党では小沢さん、自民党では森派、小泉さんの郵政民営化反対の小林興起さんと東京10区で戦い当選した。この件は当時新聞で書きたてられ名声を得た。 

環境大臣やサプライ人事として女性初の防衛大臣も経験し、なんと自民党総裁選に出馬したのだ。自民党総裁選に出馬するということは将来、総裁、総理をめざすということか。何しろ「目だちがり屋」だ。そこを時の政権トップが利用しているのだろう。 

2016年に都知事選に立候補した。自民党内では活躍の場が見当たらず、都知事に踏み出したが、自民党からは推薦が得られず、無所属で立候補した。 

敵は自民党東京都連、石原都政だ。敵を作って権力者に刃向かう姿勢が有権者から指示され続けた。 

万一、国政に出るとすると今度は誰が敵なのか。安倍、菅か。 

有権者はポストコロナで、そんなことを期待していないのではないか。小池さんを支持する有権者はミーハー層にならないか。東京には3割がミーハー層という。300万票だ。 

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