自民党の鴨下さんが「今回は誰も勝者がいない」と言っていたがその通りの選挙結果になった。都民ファーストは31議席に落とし、自民は33議席、公明は23議席で合わせても過半数に足らない。その中で立憲が8から15議席に、共産は1議席増やし19議席に。立憲と共産の共闘が実を結んだか。
争点は新型コロナ対策、東京オリンピックだったはずだが、自民党は東京オリンピック問題はスルー、相変わらずまずい課題にはダンマリだ。公明党は当初「有観客」を主張していたが途中から「無観客」に変更した。票が逃げると判断したのだろう。
都民ファーストは待機児童削減、生活支援、小池知事をしっかり支えると訴えたが第一党の席を自民に譲った。小池知事の選挙期間中の応援がなかったことも響いているのかもしれないが、小池知事に頼らなければならない都民ファーストの本来の姿ではないか。何回かの選挙で消滅していく政党だ。
目立ったのは、五輪より命が大事、五輪中止、ワクチン接種の迅速化などを訴えた共産と五輪は延期か中止、コロナに集中、生活下支えを訴えた立憲民主の共闘だ。
武蔵野市では1議席を4人が争う選挙になったが、新人で出た立憲の五十嵐さんが当選、新聞では共産の小池書記長が応援演説している姿が映っていた。衆院選でも立憲と共産の野党共闘は大事だ。立憲内の保守層、連合が共産との共闘を毛嫌いしている。今回の選挙でも無党派層が立憲、共産をそれぞれ16%が支持している。共産は歴史的にいろんなことが言われているが政策はぶれない、国会での質問もうまい。
さらに今回の選挙は、自民党の菅総理は一歩も外に出ていない。街頭演説をしていない。出れば票は逃げると見たのだろう。「選挙の顔ではない」とか「求心力がない」とか批判されている。小池都知事も自民党との関係もあって、選挙期間中に体調を崩し入院でトンずらした。
それでも最終日は都民ファーストの候補者を激励したという。それを見たメデイア、自民党が「一枚上手だ」と評したというが、小池さんのやり方のどこがいいのか。すべて「自分の立場」を重視した勝手なやり方ではないのか。
そんなやり方で今後も都政をやっていっては迷惑だ。さっさと国政に行けばいいのではないか。自民党で国政に出て活躍の場があるのか。
争点がはっきりしなかったためか、各党が同じ政策を訴えたためか、投票率は42%だ。つい最近のメデイアの世論調査で「選挙に行くか」との設問に「行く」「できれば行く」と答えたのが69%いたが、どういうわけか。昼間の調査なので家にいるのは高齢者、専業主婦、子どもぐらいだ。調査が偏っていたことになる。
迫る衆院選では立憲民主、国民民主、共産がどう対応するか。国民民主も存在感がなくなってくる。野党がどう共闘できるか。もう時間がない。
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