2021年7月27日火曜日

衆院選に向け自公vs野党;野党に何が欠けているのか、菅総理でいいのか

 

都議選での立憲民主と共産の共闘がうまく行き、都民ファーストの盛り返しで自民圧勝は回避できた。衆院選では自公に対峙する野党はどういう行動に出ればいいのか。都議選結果からヒントを得るのは難しいようだ。 

東京など首都圏の選挙は多様性があり、多くの候補者がいろんな目的で立候補する。有権者も3割はミーハー層だという。いわゆる無党派層だ。何かがあると大きく動く可能性があるのだ。 

自民党は「またまた小池知事にやられた」と言う。体調を崩して入院、退院してもテレワークで政治の現場から離れていたが、都議選最終日には都民ファーストの会の候補者を激励した。その時点から選挙の動きは変わり、都民ファーストは盛り返し、自民党に継ぐ第2党を確保できた。 

自民党に継ぐ第2党に意味があるのだ。国政復帰を狙う小池知事にあっては自民党より上ではまずかったのだ。

首長の地位を得ている政党にあっては、新型コロナ対策でのメデイアへの顔出しが多い。小池都知事は都民ファーストの会顧問、大阪の吉村知事は維新の会副代表で毎日会見で顔をだし発言で存在感をアピールできるが。立憲は野党推薦での埼玉県知事の大野さんでは顔出しが少ない。 

菅総理は批判も多いが、それなりにやっている。 

菅政権は支持率30%前半、でも政権交代の声が上がらない。コロナ禍が落ち着くと自民は立ち直る可能性が強い。今は菅政権で行くか。批判はあるがワクチン接種ではがんばっている。ワクチン接種が広がれば感染も落ち着くと考えているのだ。

民主党の「政権交代しませんか」のポピュリズムも問題が多かった。期待を膨らませた大風呂敷の公約で財源が見当たらず、やがては失望へ。小池知事の「希望の党」も民進党から合流する議員を「選別」する発言で一気に評価を落とした。 

未だ、民主党政権時の悪いイメージを引きずっている。安倍前総理に「あの悪夢のような民主党政権」と言わしめたほどだが、これと言った反論が出てこなかった。民主党政権も自民党政権も同じようなものだ。 

民主党政権での総理と小沢さんとの権力の二重構造は政権の不安定さをさらけ出したが、民主党の一番まずかったのは、党内で議論し方向性を出したが、皆バラバラで、好き勝手なことを言動を取った。これには驚かされたものだ。政党の離党、結党を繰り返すとこうなるのか。

逆に、自民党安倍政権の一強政権はどうだったか。恣意的政権運営は、民主政治の根幹を揺るがす結果になったではないか。 

公約と財源の問題はどの政権でも共通している。人気を得るための公約に走り財政は赤字だ。黒字化を目指す2025年どの収支は2.9兆円の赤字だ。財務大臣経験の総理は財政健全化に努力するが、未経験の政権は軽視か。 

民主党の菅政権では3.11福島第一原発事故により周辺住民に大きな犠牲を与えることになった。「国民の安全、健康」にかかわる事態への対応はどの政権も苦手だ。今は、新型コロナ対策で政権は四苦八苦し、内閣支持率も30%台前半だ。

そして今、野党が議席数を確保し自公政権に対峙するにはどうしたらいいのか。 

まず、理念と政策と言う。でも立憲民主と共産党を取ってみても重要政策、日米安保、天皇制、憲法改正などでは違いが大きい。専門家はそこを突いて協調路線は無理と言う。 

でも、そういう大きな違いはあっていいのではないか。まずやることは自民党政権で失ったものを取り返すことではないか。憲法遵守、民主政治、国会重視、財政健全化、物価2%目標、異次元の金融緩和の出口戦略、そして何と言ってもポストコロナの政治経済だ。

野党第一党である立憲民主党を中心とする野党政権での姿を見せるべきではないか。そしてニューリーダーの存在だ。

まず、出来ることから国民に示すべきではないか。

 

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