読売新聞 2023.1.6 |
相当前といっても2010年だが、三菱自動車が開発した電気自動車iMeavが家電量販店ビッグカメラの店頭に展示されたのを見て、「車が家電製品」になる日が来るのかと思ったほどだ。しかしその時は店頭に来たお客を三菱自動車に紹介するシステムと聞いて「どうかな」と思った。
その後東京モーターショーで東レが自ら開発した炭素繊維を車体に使った試作車を展示したのを見て、自動車メーカーでもない企業が車を制作することができることを知った。さらにシーテックジャパンでは各種センサー技術が開発され無人運転も夢ではないことが分かった。
さらし進んで、EV車はゼロエミッション、おまけにスマートライフに活用できるのだ。究極のEVは震災時は充電した電気を住宅(スマート住宅)に給電することもできるようになる。日産は「LEAF TO HOME」、三菱は「Mievハウス」が給電システムを提案、2日分は大丈夫だという。今年も豪雪で停電が続くがそういう時に役立つのだ。でも役立ったニュースを聞いたことがない。
そんな時に読売新聞(2023.1.6)の「EV次世代技術競う」で米・家電・IT展示会(CES)が米国で開催されるニュースを知った。
日本メーカーは取り組みに遅れが目立つが日本からはホンダ・ソニーが共同で試作車を展示した。ホンダは誰でも知っている車メーカーだが、ソニーは大画面で音楽、映画、ゲーム技術を生かすという。でも車に乗って映画など見ているわけではないだろう。何のための車なのだ。
車は何のために使うのかしっかり考えた方がよくないか。便利な移動手段、自動運転でも安全をアシスト、災害時の給電システムまではわかるが、それ以上の便利さは理解できない。
価格高そうだ。日産リーフで600万円、補助金を使って300万円だ。いろんなシステムを組み込むとさらに高額になる。
どう見てもEVが家電製品になる日は来ないか。
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