2024年12月2日月曜日

小さな記事の大きな課題:トランプ氏、カナダ・トルドー首相と会食も、石破総理とはダメ

 朝日新聞に小さな記事でトランプ氏とカナダ・トルドー首相と会食という米国メデイアの記事が載った。メキシコの大統領とは電話会談したという。カナダもメキシコも不法移民、違法麻薬が大量に米国に流入しトランプ氏が対応を迫っていたのだ。

石破総理はペルーでのAPEC,G20ノ国際会議での帰りにトランプ氏と会談を望んでいたがかなえなかったという。理由は今トランプ氏は民間人で、外交などを話し合う資格はないという理由だった。それで石破総理は一安心したが、本音ではなかったのだ。

トランプ氏は、米国の軍隊が海外に駐留し、他国を守るために多くの若い兵士が命を落としたり、米国が巨額な軍事費を支出するするのは不合理で、駐留国も相当の費用を負担しなければ撤退も考えると主張していた。

欧州のNATO同盟国はGDPの2%を拠出して言えるというし、日本もGDPの2%さらに3%拠出の財源探しをやっているのが現状だ。

日本は沖縄で多くの基地(土地)を提供し、米兵(人)と交換しているという考え方があった。だから対等だという考えを米側は認めないらしい。

日本は経費でも「おもてなし予算」とかいう内容で多くの支援をしているし、米国の海兵隊組織を維持するのは沖縄の海兵隊を維持した方が安くつくという検討結果が出ているのだ。日本は多くの基地を提供することが米国にとってはメリットが大きいことを日本はしっかり主張すべきだ。

今、多大な犠牲を払って米国の海外展開に協力しているが、万一台湾有事で事が起こったときに日本を助けるつもりがあるのか。

日本の政権はそこのところに留意し、アメリカとの了解が日本の政権維持の基本なのだ。トランプ一時政権ではお土産外交で安倍総理との関係が良く、尖閣諸島は日本の施政権の範囲と言って米軍の保護が期待できた。

オバマ政権では、なかなか了解を得られなかったが、しぶしぶ認めさせた経緯がある。そしてトランプ2次政権はどうなるか。

石破との関係は悪そうか。日米安保での地位協定の見直し、総理就任前に公表した石破レポートには米国も異論があるらしい。

石破総理もアジア版NATO構想を今は封印している。昨年だったか、フランスのマクロン大統領がトランプ氏が軍事費増額を要求するのであれば、欧州がNATOを構築したらどうかと提案したことがある。当然米国は嫌がった。

トランプ氏の「アメリカ第一」は私たちにとっては縮み思考に見える。世界の民主主義、自由主義を守るのはだれか。

トランプ氏が正式の大統領に付き、各国首脳と会談するにあたっては二国間交渉になるのであれば、日欧の同盟国が一致して交渉にあたる必要があるのではないか。バラバラだとロシア、中国の思うつぼだ。



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