2024年12月12日木曜日

元大阪地検・検事正の強制わいせつ事件:被疑者を説得するのも弁護士の仕事では

 ニュースで変な内容が流れている。大阪地検で元検事正だった人が、部下の女性検事から強制わいせつで訴えられていた事件で、初公判では全面的に認め争わないと言っていた被疑者が、態度を変えて「無罪」を主張するというのだ。代理人の弁護士が記者会見し公表した。

それを聞いた被害者の女性検事が泣きながら反論する姿がニュースで流れた。テレビの情報番組は複雑さを解説する。

私は、何故弁護士は元検事正の「無罪主張」を止めされる説得をしなかったのか。女性検事は本当のことをいっているようだし、苦しい胸の内を説明している。

弁護士は、この種の事案ではまず、元検事正に無罪主張を止めるように説得すべきではなかったか。仕事になるなら何でも引き受ける主義なのか。

一方、思い出す事案がある。確か渋谷の交差点で親子2人を死亡させた交通事件が起きた。被疑者は通産省工業技術院の院長をやった人材だ。この人が原因をブレーキとアクセルのふみ間違いではなく、車体自体に問題があったと言い張って裁判になった。

通常はブレーキとアクセルのふみ間違いが要因であるが、技術者でもあり車自体の不備を言い張ったのだ。

この時も弁護士が付いたが、弁護士の説得もきかなかったという。

社会常識に反する考えを持った人もいるが、相談を受けた弁護士はまず、説得すべきである。社会問題になっている事案では名前を売ることができてチャンスと見る弁護士が多い。

断る弁護士もいればやる弁護士もいる。弁護士の仕事の重要性をしっかり考えることだ。

0 件のコメント: