日本の財政は本当はどうなのか。政治は災害支援、国民生活支援、社会保障費の伸びなどで年々予算は伸び100兆円を超えたかと思ったらあっという間に115兆円超え。中国の覇権主義で国土防衛のために防衛予算が増える。さらにトランプ次期大統領は防衛費の増額(GDPの3%)を要求する。
財政赤字は欧米がGDPの3%以内を守っているのに日本は5%弱だ。借金は1286兆円(2023年末)、対GDP比216%、先進国一悪い状況なのだ。IMFは財政規律を要求する。いつの間にか新興国のようにIMF管理下に置かれかねない。
2025年度予算も115兆円を超え、税収は73兆円と伸びているが、社会保障費、防衛費、災害、生活支援で赤字財政、国債を28兆円発行、収入の25%に相当するのだ。
政治家も専門家も景気回復のために財政出動を要求する。設備投資、賃上げ→消費が伸び→税収増→借金返済という工程を考えるがうまくいくのか。
GDPの状況を10年ごとに比較してみると
年 代 名目GDPの伸び
1980~1990年 205兆円 バブル経済崩壊
1990~2000年 74兆円
2000~2010年 ー30兆円 リーマンショック
2010~2020年 90兆円 コロナ禍
2020~2024年 71兆円
1980年から2024年の44年間を見ると354兆円の増加、年に8兆円の増になる。これではGDP比較も米、中、独、日,印の順番で印が入れ替わる。ただ、ドル換算だから為替で変わってくる。
他の経済指標での比較でも日本が上位になる可能性は低い。
朝日新聞(2024.12.31)の「財政規律の哲学 四面楚歌」の最後に民主的な制度の下でいかに財政の持続可能性を保つか。大きなテーマである。
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