元日銀理事の山本さんが異次元緩和の策を痛烈に批判する著書「維持緩和の罪と罰」を出版、朝日新聞に広告が載っていたが、読売新聞(2024.12.8)の文化欄に櫻川先生が書評を書いているのが目に留まった。
異次元の金融緩和は京大名誉教授の伊東先生は「何ら検証もされていない政策」と批判すれば、同志社大の浜先生はバカノミクスと言い切った。正統派経済学者から見れば亜流なのだ。
確か安倍さんが総裁、総理についたとき、円高、株安に悩む日本経済を何とかできないかと探していた時、側近がリフレ派経済があるから研究会に行かないかと誘われ手を出したのだ。
リフレ派経済は、市場にカネを流せば円高は円安になると言うのだ。総選挙の折、若手候補者が「そんなこともわからないのか」と有権者に問うていたのだ。
総理になってアベノミクスで異次元の金融緩和を採用、当初は円安、株高に動き成果があったように見えたが、そのころ、ヨーロッパの投資家が日本経済に投資をしようとしていた時だったのだ。
安倍さんはこれで信任を得、自民党総裁の任期を変更して8年という長期に政権の座に就いた。誰が言ったか知らないが安倍さんの経済政策をアベノミクスというようになった。
しかしその結果、著書では〇わずかにインフレになった、〇物価は2%に上がらない、〇巨額な日銀の国債保有、〇超低金利政策を続けた。
国債の買い入れは財政御ファイナンス、財政規律の弛緩で財政肥大化、悪性インフレ、超低金利は生産性の低い企業を温存させ、中小企業の賃上げが問題化してくる。
今後は、国債の縮小、金利の正常化が必要になるが10年を超えるいばらの道だという。
アベノミクスを支持することは、勢いに任せて熟慮を欠いた壮大な実験をしたことになるのだという。今、。日銀もアベノミクスの検証をやっている。どういおう報告になるか注目だ。
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