2014年6月16日月曜日

小保方・STAP細胞捏造事件(1):若山さん もっと話すべきではないか

小保方・STAP細胞捏造事件の背景の一部が、毎日新聞WEB版(2014.6.15)の若山さんへのインタビュー記事で分かりかけた。小保方さん、笹井さんの弁明記者会見では、若山さんが捏造疑惑の中心人物と思われる釈明だったが、若山さんは最初に小保方さんを理研に引き入れた責任がある。そこら辺からの経緯を説明すべきである。

6月15日の毎日新聞インタビュー記事からは次のことが分かった。

○実験ノートを一度も確認していなかった。もし一回でも見ていれば信頼性を疑い、こんなことになならなかっただろう。

○論文には信じられるデータは一つもない。

○小保方さん作製のSTAP細胞からキメラマウスをつくるのに11年11月に成功した。この事実がSTAP細胞の万能性の根拠となり、竹市さんら幹部がSTAP細胞を信じるきっかけになった。

○山梨大に移ってからも数十回実験を繰り返したが一度も成功しなかった。

○論文受理までに再現に成功したかったができなかった。

○発表記者会見では「作製は簡単」と説明していたのに不安を感じた。3月10日まで実験を繰り返した。

以上の内容で、竹市センター長が「私は信じていたんです」という発言の根拠も分かるし、未熟な研究者でる小保方さんを指導する立場にありながら努力を怠ったことが、この疑惑を見破れなかった主因であるとも思える。

しかし、若山さんはもっと説明すべきである。

○若山さんが受け取ったSTAP細胞は、一体なんだったのか。この点は今後の検証課題だ。

○若山さんは理研の自分の研究室に客員研究員として迎え入れたが、その目的は何だったのか。研究テーマに期待が持てたからか。

○STAP細胞の論文初稿は若山研究室からSCIENCE誌に投稿したが掲載を拒否されたというが、その理由に電気泳動画像の改ざんがあったという。では問題の捏造された画像(博士論文のものを採用)は、小保方さんからどう説明されていたのか。「実験結果を示す画像」と説明されていたのか。

○若山研究室からユニット・リーダーに採用されるまでの経緯は?。この採用時点でいろんな不手際があったと改革委員会で指摘されているが笹井さんの方針だったのか。

○論文で若山さんは共著者になっているが、実験のどの部分を担当し、どのような責任があるのか。

16日には、保管していた資料の第三者機関での分析結果を公表するというが、若山研究室でのSTAP細胞実験の実情を詳細に説明すべきではないか。

今回のSTAP細胞論文疑惑事件に関連する幹部も黙りこむのは無責任である。


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