2019年6月4日火曜日

レジ袋有料法制化:何をいまさら、レジ袋は生活必需品、悪者ではない


レジ袋有料化を法制化しようとするが、何をいまさら、東京オリンピック向けかと疑いたくなる。世界では60か国以上が有料化、国内でも47か所でレジ袋削減が進んでいる。

環境相がレジ袋の無料提供を禁止する法制化を打ち出した。すでにレジ袋削減運動は始まっているが全国一律は初めて。有料化すればプラスチックごみの削減が見込める。

早ければ2020年に「容器包装リサイクル法」の改正をするという。無料配布を禁止すれば紙袋、エコバックの利用が広がる。以前にも実施されたことがある。

既に大手スーパーでは実施されている。近くにあるイオンではレジで「袋入りますか」と聞かれる。確か2円だったと思う。「いりません」と答えると「ありがとうございます」と言われる。

だからイオンに買い物に行くときは古いレジ袋を持っていくか、近くにあるスーパーに行って無料配布を受け、そのあとイオンに行くことにしている。でもおかしいことがある、生鮮魚や肉類は薄いポリエチの袋に入れて渡される。この薄いポリ袋は一回きりで捨てるが、レジ袋は何回も使える。

今は、ゴミ出しにはレジ袋は欠かせない。45Lのゴミ袋でゴミ出しするときのレジ袋がうち袋として使われる。マンションのごみ置き場もほとんどがレジ袋に入っているし、一般のゴミ出しもほとんどがレジ袋だ。それにカラスよけにネットがかけられている。

そうでないと、カラスの被害にあい道路に中込が飛散する。

他にもレジ袋は雨の日に濡れたものを入れたり、いろんなものを入れて持ち運ぶ便利さが手放せない。一回きりの使い捨てではなく、複数回使用する。今では生活必需品ではないか。

これが紙袋やエコバックしようとなるとどうなるのか。紙袋に生ごみは入れられない。わざわざゴミ入れに新しいレジ袋を購入するのか。

レジ袋は石油のポリエチレンから作る。1枚作るのに確か140ml必要なのでレジ袋削減は資源の無駄遣いを省くことになるというが、焼却場では生ごみを燃やすのに重油を使うがレジ袋があれば燃料に役立つ。レジ袋は最後まで役立つのだ。

ただ、一回きりの使用もある。道路に散乱したり、川で流れているのを見ると環境汚染が気になる。生態系に悪影響を与えるのは当然だ。

良い子のレジ袋、悪い子のレジ袋、育てるのは消費者次第だ。

ところが使用実態はどうなのだろうか。

年間450億枚、一人当たり380枚になる。3割がコンビニらしい。我が家は6人家族、毎日家内が買い物に行き、一回で6枚ほどもらってくる。年間だと2190枚、380枚×6人に相当する。でも最近はくれなくなってきたという。有料化はしていないが意識的に枚数を減らしているのだろう。

でも小売業でも反対の意見もあるらしい。エコバックは万引きに利用されるというし、コンビニでは不意の買い物客も多い。有料化すると客が減る心配もあるのだろう。

以前のレジ袋削減ではスーパーに実績が表示されていたが、たしか28%の削減で頭打ちだったと記憶している。必ず限度がある。1枚何円なら我慢できるかと言う問題だろう。その前にレジ袋の実態をよく研究することだ。



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