2019年6月18日火曜日

老後2000万円生活費不足報告なし?:民主政治を崩壊に導く安倍政権の政治手口


民主政治を崩壊させる安倍政権の政治手口がまた見つかった。金融庁審議会の「老後の生活費2000万円不足」報告書が野党、国民の批判に会うと麻生金融大臣は「受け取らない」と宣言し、なかったことにしてしまったのだ。政権にまずいものは隠ぺいする従来の悪い手口が安倍政権の命取りになることをわかっていないのか。

また、安倍総理の「裸の王様」状態は、17日の自民党全国幹事長会議で各県の幹事長から「地方の声をもっと聴いてほしい」と言うのだ。何のことはない、今の安倍政権は永田町自民党、いや官邸主導の身勝手な政治になっているのだ。

民主政治を崩壊に導いているともいえる。それがわかっているのかどうか知らないが、参院選を控えてしきりに「あの悪夢のような民主党政権」と野党の政権交代をけん制する。

安倍一強をいいことに国民の声から外れたきらいがある。民主政治の根底を揺るがせているのだ。

規制緩和、頑固な岩盤規制にドリルで風穴を空けたつもりが安倍総理のお友達に新しい利権を渡した森友、加計学園問題。ここでも国有地格安払い下げで問題になり取引経過を示すであろう公文書も改ざん、紛失したという。防衛省のPKO活動の報告書も本庁にはないと言っていたが探したら見つかった。シビリアンコントロールを揺るがす出来事になった。

戦略特区構想では公開できない内容もあるというし、トランプ大統領の国賓としての訪日での日米首脳会談では日米貿易交渉がなされたが、内容については参院選後に公表するという。トランプ大統領が「期待している」と言うからには日本の国益を害する内容になっているのだろう。

北朝鮮からの弾道ミサイル防衛でイージスアジョアを二基購入設置が予定されているが、その一つ秋田案ではずさんな計画が暴露され秋田県、秋田市の反発を買った。防衛相は丁寧に説明するというがどうなるか。秋田はハワイ、萩はグアムを防衛するアメリカのための配置ではないかと専門家は疑問を呈する。

そして今回の金融庁審議会の年金問題報告書だ。麻生さんは当初肯定していたが、その後批判が強くなったとみて「報告書は受け取らない」と言いだした。国会で野党から審議を要求されると自民党国対委員長は「なかったことを審議してどうするのか」と言いだした。

自民党挙げて潰しにかかっているのだ。

さすがに参院選を控えて「まずい」と思ったのか安倍総理側近連中は何も言わない。

テレビの情報番組は金融庁の報告書の内容を詳細に報告している。どのテレビ局も同じだ。以前だと政権に不利な発言は官邸からクレームがつくが今回はなさそうだ。官邸が騒ぐと「やっぱり安倍政権はうそをついているのか」と言うことになり、参院選に不利なのだ。

本来なら正式に報告書を受け取り、九〇歳まで生きようとすればどういう対策をしておくべきか夫婦で考える資料にすべきではなかったのか。

この報告を隠ぺいすることは「消された年金問題」で失脚した安倍第一次政権の二の舞にならないか。

それが心配なのかどうか知らないが、最近しきりに「あの悪夢のような民主党政権」と言って野党の攻勢をけん制している。それよりも先に安倍総理がやることは身内からの言われている「地方の声を聴くこと」ではないのか。

安倍一強政権をいいことに何ら反省もせず、身勝手な政策を次から次に繰り出し国民の眼をそらす安倍総理の政治手口の鉄槌を下すべきではないか。



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