2022年6月24日金曜日

小さな記事の大きな問題(72):安倍曰く「金融引き締めは悪夢」と

 安倍さんは政権を退いた後も、自民党最大派閥を率い、岸田政権に院政を張ろうとしている。アベノミクス批判をすると猛然と反論する。人事にも口出しし岸田総理をけん制しているようだ。黒田日銀総裁の任期がせまっている後任問題でもめるか。異次元の量的緩和の是非が問われるのだ。

安倍さんは、総理時代に民主党政権を「あの悪夢のような・・・」と皮肉った。そして今もそう言っている。金融政策見直しの発言があった時、「金融政策で正社員の有効求人倍数が上がった。いま金融政策を引き締めると「悪夢の時代」に戻る」と街頭演説でいったそうだ。

党首討論でも物価高対策として「金融政策の引き締め」が主張されている。

安倍さんは民主党政権時のゴタゴタを「悪夢のような」と言ったが、安倍政権時の方がよっぽど悪夢ではないかったか。公私混同、私利私欲に突き進み、一度たりとも不祥事の説明責任を果たしていない。市民団体の告発に検察が不起訴処分することを言いことに逃げまくっている。

今、物価高を招き国民の生活は大変だ。欧米中央銀行がインフレ回避に利上げ攻勢に出るとゼロ金利を維持する日銀の金融政策では更なる円安が進む。

日銀も国債を買い入れ過ぎたために利上げが難しくなっている。その要因はアベノミクス、異次元の量的緩和だ。安倍政権の時の主要政策に見直しを入れなければならない時期に来ているが、安倍さんが猛烈にけん制している状況では岸田政権はどうするか。

民主党政権時の白川日銀総裁の「緩やかな緩和策」を継続していれば事態は変わっていたかもしれない。

岸田総理は自民党内では中度の派閥だ。政権継続には最大派閥の安倍派の支援もいるのだろう。

参院選では自民党は一強と言われているが、自民党内を見ると決して一強ではないのだ。

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