2022年6月9日木曜日

北制裁強化への中ロ拒否理由:中ロ曰く「制裁は古いやり方、解決にならず」と

国連安全保障理事会の北への制裁強化で15か国中、中ロ2か国が反対した。常任理事国5か国に与えられている拒否権が行使され、新たにその説明責任を果たす国連総会の会合が始まった。

当初、中ロは無視するのではないかと見ていたが、出席し自国の立場を主張した。制裁や圧力をかけるのは古いやり方(中国)、制裁は知己の安全を保障せず、解決にはならない(ロシア)と言うのだ。

お互いにアメリカ主導の経済制裁を批判し、相互に受け入れられる政治的、外交的解決法を模索しなければならないというのだ。

では、制裁を止めれば北は核開発、ミサイル発射を止めるというのか。確かに、トランプ元大統領と金総書記の会談では核実験の施設を破壊しその姿勢を見せたが、米はそれだけでは足りないと制裁解除をしなかった。

今、北は度重なる弾道ミサイル発射、核実験再開の動きがあるという。今回のロシアのウクライナ侵攻でも「核兵器使用の可能性」を臭わせ、欧米をけん制し、一応の成功を収めている。核は抑止力として必要なのだ。

では、相互に受け入れが可能な政治的、外交的解決法はあるのか。

アメリカとの制裁解除に向けた外交でも北は中国、ロシアを後ろ盾に優位に立とうとしている。経済制裁も中国が破る行為をしている。

結局、力のバランスをどうとるかだ。そして長引かせることにより北はミサイル、核開発の時間稼ぎをする。例え、経済制裁を緩和しても北が譲歩することはない。


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