2022年6月6日月曜日

生命の起源は「宇宙ゆりかご」説か:「はやぶさ2」の砂に20種のアミノ酸

 

朝日新聞 2022.6.6

やっぱり生命の起源は宇宙だったのか。1年前にも「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から採取し持ち帰った資料に有機酸、水素が確認されたニュースが流れたが、今回、砂に生命の起源である20種のアミノ酸が見つかったというのだ。

今までは地球紀元節が有名だったが、宇宙、星間物質、隕石の中にも有機物が見つかり宇宙起源説もあったが、今回この説を後押しする結果になるか。 

新聞報道によると、約5gの砂を各国の機関に送り分析、アミノ酸20種、イソロイシン、バリン、グリシン、グルタミン酸もあったという。 

地球起源説としてはユーリー・ミラーの実験が有名だ。

群馬県自然史博物館の展示にて
 

それによるとメタン、水素、アンモニア、ガス状にし水蒸気を循環させ原始の海を作り雷として火花放電した結果、アミノ酸、アルデヒド、青酸などが合成できたというのだ(群馬県自然史博物館にモデル展示)。1950年のことだ。

しかし、1970年代にフレッド・ホイルが「生命は地球で誕生したのではなく、宇宙からやってきた」と主張、「全く偶然によって複雑な分子が出来る確率は天文学的に小さく、それでは生命の材料が作られるまでに余りにも時間がかかりすぎ、現実でない」と批判した。生命の材料は宇宙のゆりかごの中で合成され、隕石、彗星によって地球にもたらされたと考えるのが自然だ」と言う(「地球生命は宇宙で発生した」科学の危機 最新科学論シリーズ 科学理論はこうして崩壊する 学研 1997.10)。 

電波天文学の発展で100種以上が発見されているのだ。 

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2021.6.22掲載

「はやぶさ2」採取資料:有機物、水素確認 地球生命は宇宙からか yamotojapan.blogspot.com/2021/06/blog-post_22.html

 

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