2019年12月11日水曜日

安倍曰く「憲法改正は私の手で・・」:現憲法のどこが悪いのか、他の人では無理なのか

安倍総理曰く「憲法改正は私の手で・・」と、では現憲法のどこが悪いのか、どこが気に入らないのか、他の人では出来ないのか。今までの選挙では「憲法改正」を争点隠しして自民党が勝利してきたが、先の参院選で初めて憲法改正を争点にして戦い、議席数は減らしたが、相変わらず過半数を維持した。

有権者は憲法改正に理解を示したと受け取り勢いづく。「必ず私の手で」と繰り返す。

ところが肝心の国会の憲法審査会は国民投票法案でさえてこずり一歩も進んでいない。安倍総理の意欲だけが独り歩きしているように見えるし、世論調査でも憲法改正要求は最下位だ。しかし憲法を審議しようとする動きは出てきたのではないか。

安倍総理は憲法改正の必要性を訴えるが、集団的自衛権行使の閣議決定、野党の国会開催要求に長期間無視するなど憲法の趣旨に反した政権運営する人間に憲法改正など任せられない。

立憲民主は安倍総理の下での改憲審議には応じられないというのも正論だし、国民民主の憲法を審議する環境づくりは賛成という意見も正論だ。だから野党の統一が難しい面もある。

安倍総理は本当に憲法改正が必要と思っているのか。「ただ改正に初めて手を付けた」という功名心だけではないのか。9条に自衛隊を明記することによる違憲論を葬り去ることができるのか。かえって9条解釈が混乱するのではないか。

ところで現憲法のどこが悪いのか、否、気に食わないのか

自衛隊違憲論があることは確かだが9条があるために国際社会での日本の暴走が制御されているのではないか。海外で活躍するNPO,NGOの関係者が現9条があるから私たちは尊敬されているが、9条をかえるとなると評価も厳しくなるだろうと言っていた。

一度も見直ししていないというが、見直しする必要がないからではないか。政治家が国際社会で活躍するためには集団的自衛権などは必要だろう。でも国民にとっては必要ないのだ。

国会の憲法審査会のメンバーが欧州で憲法改正の回数の多い国を視察した。その結果他国では憲法に記する内容ではない場合が多かったという。事情が日本と違うのだ。自民党は出鼻をくじかれた。

憲法改正は自民党の党是、岸、安倍家の家訓のように考えているが政治は岸、安倍家のものではない。

押し付け憲法と言われた。これは間違った考えで、当時のことを考えると、GHQが手を付けたことで日本政府案よりもより民主政治が確保されたのだ。押しつけではなく日本も新しい国会、議員で検討され、修正も加えての現憲法なのだ。

更に、憲法改正は安倍さんでなければならないのか、他の人ではダメなのか。

本当に憲法改正が必要となればもっと盛り上がり、時の総理でも動くはずだ。保守系リベラルの総理が動くことになるかもしれない。そうなれば時の野党も動かざるを得ない。

安倍総理の憲法改正が新しい令和時代の国造りと思いあがってはいけない。安倍総理自身がもっと憲法を学ぶべきだ。


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