2019年12月2日月曜日

北の弾道ミサイル試射、中国の尖閣諸島領海侵犯:アメリカの身代わりで日本たたきか


絶えない北朝鮮の日本海に向けた弾道ミサイル発射、首脳会談をやっても回数を増す中国公船による尖閣諸島への領海侵犯はアメリカに対する不満を友好国である日本たたきでうっぷん晴らししているのではないか。

年末までと期限を切った金委員長の米朝首脳会談だが、進展がない。北はアメリカ側の大幅な譲歩で非核化を進めたい考えだが、米国の非核化への条件は厳しい。そこで弾道ミサイルを試射してけん制するが、トランプ大統領は「短距離弾道ミサイルは問題にしない」と言う。だから北はこれでもか、これでもかと手を変え品を変えての挑発をする。どこまでが限界かと確かめているようだが、トランプ大統領は反応しない。

中国も米中貿易交渉がどうなっているのか。貿易交渉ばかりでなく「中国は陸海空の領域でアメリカの優位を脅かしている」と言うようにあらゆる面でアメリカに変わろうとする覇権主義に脅威を抱いている。

そのうっぷん晴らしに日本の尖閣諸島への中国公船による領海侵犯を起こしている。日本には日米安保協定で駐沖縄海兵隊など駐留米軍が常駐し、一応は尖閣も施政権内にある。日韓関係でゴチャゴチャしていた韓国が米国の圧力に負けたところでGSOMISも失効延期が決まった。

安倍総理とトランプ大統領が異常なまでの友好関係を築いたが、良い方向には全く関係がなく、アメリカ叩きの身代わりに日本がなっている。

習主席を国賓として招く動きも尖閣諸島近辺の領海侵犯を防ぎ、日本の漁師の安全を確保する狙いもあるのだろうが、米中貿易摩擦の大きな進展がない限り日中関係の改善は期待できない。

北朝鮮に対しても「拉致問題」「前提条件なしの首脳会談」「弾道ミサイル発射は国連安保理決議に反する」と安倍総理は当然の主張をしているが、非核化を目指した米朝首脳会談での進展がない限り日朝首脳会談も期待できないのだ。

アメリカ頼みの日本外交の限界だ。

0 件のコメント: