読売新聞(2019.12.12)の「抗生物質 風邪には不要」と言う記事を読んで「医者の処方する薬はよく効く」という話を思い出す。
誰でも経験していることだが、風邪をひき、市販の「風邪薬」を飲んでいたが良くならないので医者に行ってきた。症状も改善しやっぱり医者の薬はよく効くというのだ。多くの場合市販の風邪薬で少しは良くなっていたのだ。そこに医者の薬を飲んだので改善が進んだということか。
医者は「念のためにテストしましょう」と言い、「インフルエンザではなくただの風邪です」、「お薬を出しましょう、5日間分全部飲んでください」というパターンが普通だ。
「5日分全部飲んでください」と言うのは抗生物質を処方しているためだ。細菌などがいる場合完全に殺すには5日間分の全部飲む必要があるためだ。
ところが風邪やインフルエンザの原因はウィルスだ。抗生物質は効果がないどころか、細菌が耐性を持つ「薬剤耐性」が出て本当に抗生物質が必要な患者さんが有効な治療を受けることができなくなるのだ。
以前から言われていることで素人でもわかることを何で開業医は知らないのだ。
こんなことがあった。
中学生の孫の風邪症状がなかなか良くならないので小児科に連れていった。テストの結果、インフルエンザとわかったが、医者な「どうしますか、インフルエンザの薬飲みますか」と聞いてきた。「飲まなくてもいいんですか」と聞き返すと「風邪ですよ、温かくして寝ていればそのうちに治ります」という。全くの正論だ。
でも孫のことでもあり、重篤なことになってはいけないので「薬を飲みます」といって処方してもらった。大事なことは親が判断すべきだと考えたからだ。
何故、重篤なことが問題になるのか聞けなかったが、風邪でも同じことなのだ。この医者は信頼できると判断したが、小児科は中学生までだ。
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