2019年12月17日火曜日

元農水次官懲役6年:「もっと他に方法が」と言うが、本人にしてみれば選べなかったのだ

元農水次官が長男を殺害した裁判員裁判で懲役6年の判決が出たが、殺害以外で「もっと他に方法がなかったか」と言うが官僚のトップになった被告だ。身内以外に他に相談する方法を選べなかったのではないか。

それにしてもテレビの情報番組は事細かに情報を伝え、分析しているが被告とはいえ個人情報保護も考えなかればならないのではないか。裁判所内では仕方ないことだが、裁判所の外では最低限守らなければならないのではないかと思う。

被告や家族が長男から日常的に暴力を受け、今度は危害を加えられ危険も出てきた。また、放置すれば他人に危害を加える恐れもあることから今回の行為に至ったと思う。他人に危害を加え一生後悔の生活よりも自分が加害者になった方が楽と判断しても不思議ではない。

誰でも情状酌量の道を探すだろう。裁判でも検察の求刑は8年と以上に短いし、判決でも懲役6年の実刑判決だ。執行猶予と言うことになると確か3年ぐらいの懲役だからチョッと無理か。

無理して執行猶予を付ければ「上級国民」かと批判され裁判が信用を失う。

詳しくはわからないが、発端は中学でいじめにあったことか。この時母親を味方だと思わなくなったようだ。その後長男の将来を思って、被告はいろいろそれなりに頑張ったようだ。しかし、思うようにいかなかったのも確かだ。

第三者からすると「もっと他に方法が」とか「外部の専門機関と相談しなかったのか」など努力が足りなかったことを指摘する向きのあるが、官僚のトップに上り詰め、外国大使も経験した被告だ。そう簡単に家庭内のことを外部に相談することもできなかったのだろう。

被告と同年齢なので残念としか言いようがない。


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