2019年12月27日金曜日

皆既日食と「時空の歪み」:アインシュタインの一般相対性理論かニュートンの万有引力か

TBSテレビ UAEで観測された皆既日食 2019.12.26
2019年12月26日は皆既日食が見えるというが、日本は残念ながら部分日食だが、グアムなどでは皆既日食が見えるらしい。皆既日食で思い出すのは「時空の歪み」を検証するために優秀な物理学者たちが観測を続けたという。

1916年アインシュタインが一般相対性理論を発表、「質量があれば時空はゆがむ。歪んだ時空を通過する光はその進路を曲げられる」という。ニュートン力学でも「星の見かけの位置が動く」という。しかしそれを検証するのは難しい。歪みはほんのわずかなのだ。

大きな質量というと太陽で地球の100万倍だ。太陽の縁の方向に星が見えると、その星は太陽の質量により時空が歪み進路がわずかに曲がるのだという。

とすると皆既日食がチャンスという。

1919年5月、ギリシャ沖のプリンシベ島とブラジルのソルバルに観測チームが送られた。プリンジべ島では天気が悪かったがわずかの間雲が切れたその時太陽の縁に見える星を撮影した。全部で16枚撮影しだが使えるのは2枚だったようだ。

勿論、事前に調査する星の位置は調査していた。

「ニュートンの万有引力とアインシュタインの一般相対性理論か」の検証にもなる。ニュートンの万有引力でも星の見かけに位置が動くと考えられていたが、星の移動量はアインシュタインの半分だった。当然にアインシュタインに一般相対性理論が正しいということになった・

これらは私たちの生活にも大きく影響するのだ。GPSで「300m先左折」「この先左折」とナビしてくれるが一般相対性理論で補正されているのだ。そうでないとこんなタイミングでナビは出来ない。

皆既日食のあるたびにアインシュタインの一般相対性理論を思い出してみよう。

日本の日食は、2020年6月、2023年4月部分日食、2030年6月北海道で金環日食が観測されるという。

参考文献 「重力はなぜ生まれたか」(ブライアン・クレッグ著 ソフトバンククリエイテイブ社)

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