2019年12月10日火曜日

立憲民主、国民民主の合流に亀裂?:旧民主党は何だったのか、小異を捨て大同団結を

新聞報道では、野党再結集で立憲民主と国民民主の合流話に暗雲が立ち込めているらしい。では政権交代前の旧民主党は何だったのかと問いたい。あの時の自民党を脅かす野党の勢いはどこに行ったのだ。安倍総理は事あるごとに「悪夢のような民主党政権」と言うが、旧民主党議員に反論する元気もないのか。

無所属の岡田さんや野田さんそれに小沢さんも合流を提案している。しかし立憲民主、国民民主の中には結党時、そして先の参院選でのゴタゴタが合流に足かせになっているようだ。

でもよく考えよう。

民主政治の根幹を揺るがす安倍政権を今後も許すのか。

旧民主党のプライドはどこに行ったのか。

党内には多様性があってもいいのではないか。政策の一致が大事なことはわかるが、自民党だっていろんな意見があるではないか。それでもまとまっている。

今までの経緯を捨て、とりあえず大同団結する広い心を持てないのか。

確かに両党の結党時の経緯は複雑だ。国民民主は旧民進党解体後小池さんの希望の党へ移り、さらに離党して国民民主を結成した。一方立憲民主は希望の党でふるい分けされ残されて議員の受け皿として枝野さんが設立した。

だから枝野さんは立憲民主に合流を考えている。国民民主の対等合流に否定的だ。でも立憲民主は政党支持が伸びない。単独では無理とわかって枝野さんは合流にカジキリした。

枝野さんは自分が野党合流後の代表になることを目指しているようだが、集金力は国民民主の下だ。一時自分は降りて、他の人を代表に合流を進めることができないか。

政策の不一致で笑いものにされるが、自民党だって政策の不一致がある。憲法改正だって安倍総理の案に反対している議員は自民党内でも多い。立憲民主は安倍総理の下では憲法改正反対、国民民主は憲法を議論する環境造りには賛成と言う。憲法改正は国民の民意からしても低位であるし安倍総理の任期中に改正などできない。気にすることはない。

全員が合流すれば166人の野党第一党になるが、国民民主の22人のなかで慎重派がいるというし自民との連立を望む議員もいるらしい。そういう議員をのぞいて合流できないのか。旧民主党でもそうだったが皆好き勝手なことを言い合って政権の足を引っ張る傾向にあった。代表的なのが小沢さんだ。権力の二重構造が危惧されていたが実際にそうなった。

小さなコップの中でいがみ合っていてもしようがない。小異を捨て大同団結で日本の民主政治を守れないか。




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