2019年12月19日木曜日

公共性、公益性から安倍官邸の関与の真実?:性暴力に対する損害賠償で伊藤詩織さん勝訴の東京地裁判決

望まない性行為で受けた苦痛に対して東京地裁は「公共性、公益性」から事実と認めジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口さんを訴えた損害賠償請求で伊藤さん勝訴の判決を下した。

就活などで性暴力が広がる中で「被害者救済」の道ができていない今、伊藤さんが山口さんを訴えた民事訴訟で原告伊藤さんが勝訴した意味は大きい。

刑事では敗訴していたが、民事では「性行為に合意があったかどうか」が争点になったという。判決では被害者に寄り添う内容になったという。

「Black Box」で経緯を明らかにし、広く社会で議論、性犯罪被害者を取り巻く法的社会的な状況の改善につながると認定、「公共性、公益性」の概念を採用した。

顔や実名を挙げて性暴力の被害を訴え続けたあいだ、被告の山口さんは「法に触れるような行為は一切ない」と否認を続けた。

この件は2年前、告訴を受け警視庁が準強姦容疑で捜査したが東京地検は不起訴処分に、検察審査会にも審査請求したが「不起訴相当」になった。さらに1100万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴したのだ。

その山口さんも安倍総理に近いということもあって官邸が警察に圧力をかけもみ消したのではないかという疑惑が週刊誌で取り上げられた。安倍政権に対する醜聞にもなったのだ。

性暴力で泣き寝入りがいいい中で今回の原告勝訴は大きな意味があるが、被告は控訴するらしい。



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