2020年11月24日火曜日

安倍vs地検特捜部(2):ただの800万円ではない、公選法違反、政治資金規正法違反の罪は重い

 安倍・前総理vs東京地検特捜部、ただの800万円ではない。公選法違反、政治資金規正法違反の罪は重い。安倍後援会の「桜を見る会」前夜祭の格安会費で安倍さん側が不足額を補填したのではないかという疑惑解明が東京地検で進んでいることが新聞報道で知ることとなった。

600人以上の法曹関係者が名を連ね東京地検に告発した意義は大きい。

新聞報道では、安倍さん側に不利な領収書の存在もわかった。800万円が負担されていたという。当初は否定していた関係者も真摯に任意取調べに応じて言うという。

安倍さんは現職時代、国会での野党の追及に、「会員一人一人がホテルと契約し直接支払っていた。後援会には収入、支出がないので政治資金規正法での収支報告に記載する必要はない」と相当無理な言い訳をしていた。

誰が考えたのか。恐らく優秀な国家公務員が雁首揃えてひねり出した言い訳だろう。どうやれば法をくぐることができるかに重点を置いたためにその手続きの複雑さは見抜きもしなかったのだ。

会員との契約書、領収書の提示を求めたが安倍さん側は拒否、ホテル側は個別の案件には応じられないと拒否だ。

昔、宮沢さんが総理の時に同じような事件があり、「三点セットの提供」を求められたが拒否、結局は宮沢さんは辞職した。

野党議員が「皆がまねをしたらどうするのか」と問いただすと、「この安倍方式なら違反にならない」と厚顔無恥さをさらけ出した。

国民も起こったが、法曹関係者の怒りも大きく600人以上が告知に連名した。これじゃ、東京地検も追及せざるを得ないだろう。

安倍政権は、検事総長人事で官邸に有利な黒川東京高検検事長を定年延長して検事総長に任命、本件に指揮権発動類の手を打つことを試みていたが、黒川さんの賭けマージャンであっけなく失脚、新しい検事総長で取り扱いが注目されていた。

しばらく何の情報もなかったが特捜部は情報収集、任意の事情聴取をしていたのだ。当初は拒否していたホテル側の領収書、関係者の領収書が明るみに出て800万円という安倍さん側の負担がわかったのだ。

今、何故か。恐らく政治に影響が少ない今を選んでのリークなのだろう。国民に「やっているぞ」と教えたのだ。

国会で現職の総理でありながらウソの答弁をした安倍さんの責任はどうなるのか。憲法では国会内での証言(発言)については国会外で責任を負うことはないという。では、公衆の前でどう発言していたのか。

安倍さんに事情聴取があるのか。600人以上の法曹関係者、国民がみている。あいまいなことはできないだろう。

証拠不十分で起訴猶予の可能性はあるか。無理だろう。万一そうなったとしても検察審査会がある。「不起訴不当」「起訴相当」となる可能性が強い。

安倍さんは枕を高くして寝るわけにはいかないのだ。辞職しても解散や敵地攻撃の発言をしている。バッハ会長からは何か勲章をもらったようだ。いまだ元気だというアピールは地検特捜部へのけん制か。





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