2020年11月19日木曜日

新型コロナ「感染拡大している」:「ふんどし」を締め直せ(尾身)、検査数も増えている(小池)

 

「このまま何もしなければ来月は大変なことになる」、児玉東大名誉教授が国会で証言した状況が第3波として北海道をはじめ、首都圏近郊の地方都市でも感染者数の増加が顕著になってきた。東京の感染者数は18日、498人で81日以来500人に迫っている。 

傾向も以前と変わってきたようだ。各世代万遍に感染、30~40台が多く、家庭内クラスターも発生しているらしい。誰かが外で感染し家庭で感染を広げ、高齢者への危険も増してきたようだ。 

こうなると、一人一人の「行動に気をつけろ」ということになる。どこで感染したかわからないということは町中に感染者がいることだ。無症状者が感染拡大に寄与しているのだ。 

人の動きが感染の要因になっているが、ここまで来ても政府はGOTOキャンペーンを自粛しようとしない。折角経済も回復軌道に乗りかけた時点で、また自粛政策では腰砕けになる。経済再生優先の姿勢だ。観光地を持つ地方の知事もGOTOキャンペーンの話になると口が重くなる。 

行く先々が安全か、宿泊施設は大丈夫か。会食の時はマスクの着用を要求する。食べたり、飲んだりするときはマスクを外すがそれ以外は着用なのだ。

それでも菅総理は「爆発的感染拡大を防げ」という。爆発的感染とはどういう意味なのか。

東京オリンピック開催が念頭にあり、感染拡大なんて考えられないのだ。東京オリンピックの中止を誰が先に言い出すか。森さん、菅総理、小池知事も先に口にはできないのだ。 

国会審議で尾身さんが「ふんどしを締め直せ」と発言、気を緩めるなと警告した。懐かしい言葉だが、迫力がある。でも若者に通じるか。 

一方の小池さんは、感染者数が増えているのが特徴だが、もう一つ特徴があり検査件数が増えているのだという。今は8600件だが24000件から40000件になる可能性があるから、感染者数はこれからも増えるのだという。

本当かと思って東京都のHPから検査数、PCR陽性者数、陰性者数、陽性率を拾ってみた。

月  日

PCR陽性者数

    人

PCR陰性者数

     人

検査人数(7日平均)

陽 性 率

    %

11月17日

367

4916

5386

  5.8

   15

   78

 1572

 5385

  5.4

   13

  264

 5584

 5235

  5.3

   11

  343

 5083

 4926

  5.2

    8

   97

 1123

 4309

  4.8

    4

  196

 4429

 3856

  4.1

    1

   50

  843 

 4186

  3.5

10月27日

  178

 4378

 4478

  3.3

   22

  140

 4448

 4506

  3.3

   13

  195

 4952

 4693

  3.7

    8

  210

 4250

 4721

  3.5

4    

   50

 1073

 4687

  3.3

9月30日

  197

 4452

 4680

  3.7

   23

  235

 5252

 3657

  3.8

8月12日

  305

 4468

 4248

  6.3

    5

  391

 4863

 4748

  6.9

    4

  365

 4329

 4664

  6.9

7月31

  406

 4983

 4567

  6.6

   25

  139

 2480

 3322

  6.5

617

   29

 1819

 1667

  1.8


陽性率は7月、8月は6~7%だったが、9月、10月で3%台に落ちたが、11月に入って4~6%に。検査数も小池さんは8600件と言っていたがデータでは5400件程度、8600件とすると陽性者は430人程度になるはず。 

小池さんは今後24000件、40000件になるといっているがそうすると1日の感染者数は1000人から2000人台になり、他国と変わらないことになるのか。 

無症状者も濃厚接触者になって検査数が上がれば陽性者も増えるだろうが、陰性者の動向にも注意だ。 

日本医師会の会長は、この連休を我慢の連休にしてほしいという。ロックダウンの可能性も出てくるというのだ。恐らく病院のベッド、医療従事者の状況を考えての発言だろう。 

テレワークも進むというし、経済との両立、会食などによるクラスターの発生が家庭まで入ってきた。 

時短の要請は今のところしないと政府は言うが、業者は覚悟している。閉店も視野に入れている店もあるようだ。国民一人一人が危険な場所を避ける、少しの我慢にはなれることが必要だ。他人の健康で文化的な生活を営む権利を侵害してはいけない。

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