2020年11月23日月曜日

「桜を見る会」前夜祭での安倍vs地検特捜部(1):地検特捜部はどこまで疑惑に迫れるか

 600人以上の法曹関係者が名を連ね東京地検特捜部に告発していた安倍前総理の後援会による「桜を見る会」前夜祭の政治資金規正法違反容疑事件がその後どうなったか心配していたが、読売新聞(2020.11.22)オンラインで地検特捜部が安倍さんの公設第一秘書を任意の事情聴取していたことが分かった。

事件発覚からすでに相当な時間がかかっている。後援会側はまずい資料は捨てているだろうし、ホテル側との辻褄合わせは出来ているだろうから、立件のハードルは高い。

「桜を見る会」事態も安倍前総理の利権誘導の色が濃いかったが、前夜祭も700人もの会員が1人5000円と言う格安(?)でバイキングをやっていた背景には差額を安倍さん側が補てんしていたのではないかとの疑惑だ。

安倍前総理は国会での追及で、後援会がまとめたのではなく、会員一人一人がホテル側と個別に契約していたので、会費も後援会は手を付けず直接会員がホテル側に支払ったという。では「契約書とか領収書を提出しろ」と言うと無視された。ホテル側も個別の案件には答えられないという。

国会で野党議員が「皆がこういうやり方をしたらどうなるか」という質問に安倍さんは「この方式だと違反にならない」と厚顔無恥さを曝け出した。法曹関係者が怒ったのも当然だ。

安倍さんは特捜部の動きをけん制するかのように「政界活動」を活発化している。解散や敵地攻撃にも言及している。体調不良で辞任したとは思えない元気さだ。

地検特捜部はどこまで迫れるか。

必要な資料はすでに破棄されているはずだ。後援会名簿などはどこかに隠しているだろう。小渕優子さんの後援会はパソコンのHDにドリルで穴をあけ復元不能にしたのだ。

証拠不十分で不起訴処分にしても検察審査会が許さないだろう。

安倍さんには後継者問題が片付いたようだが、この事件が片付くまでは現役でけん制しなければならないのだろう。




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