日本学術会議の6人の任命拒否で説明を求められている菅総理だが、質問に耐えられないとみて自民党は日本学術会議の組織改革にすり替え「閉鎖的で既得権益のよう、前例踏襲をやめた方がいい」とまで国会で発言したが、何を言うそれこそ自民党に当てはまるではないか。
自民党こそ組織改革が必要であることは先の自民党総裁選で明らかになった。二階さんが流れを作ると、どっと菅さん擁立に流れができた。本命とみられていた(?)石破さんは寄ってたかって潰され、最下位と思われていた岸田さんが票の分け合いで2位になったが人気度は相変わらず低い。
石破つぶしは弱い者いじめに見えるが、自民党が下野した時離党、復党後は正論を吐き人気を得るが、かえって自民党内では信頼を失うことになった。竹下さんは「正論を吐けばそれだけ痛い目に合う人間が出てくるのだ」と忠告する。
日本学術会議も政府機関の一つでメンバーは国家公務員、10億円の交付金で運営されている。菅総理は「以前から様々な懸念を持っていた」と組織改革要求を正当化する。
公務員だから任命権者の総理がその是非を判断するのは当然だというのだろう。しかし従来は「推薦されたメンバーはすべて任命する」形式的任命と言われていたが、菅総理は実質的に任命権を行使した。
しかし驚いたことに6人中5人の名前は知らないというし、法律による判断基準は「優れた研究または業績のある科学者」というが、当然業績も知らないだろう。
拒否理由を示せと野党は追及するが「個別の人事でコメントを差し控える」という。いつもの自民党政権の悪い習慣を踏襲している。
予算委員会をテレビで見ると、菅総理の説明に不満とする野党の委員が委員長席に詰め寄って抗議している。
予算委員長はあの金田さんだ。安倍政権時に大臣も経験、「私には理解できないことが多い」と安倍総理がかかわる疑惑について国会で質問を受け返答に困っていた姿が思い出される。
金田さんこそ国民目線で見ているのだ。今回の予算委員会でも質疑のやり直しを命じている。
また、菅さんは憲法を理解していない。野党議員が「学問の自由を侵すのか」と追及した時、「学問の自由は憲法で保障されている」と答弁した。その憲法でいう「学問の自由」を保障することこそ政権の大きな仕事であることをわかっていないのだ
付箋のついた厚い資料、背後の秘書官が必至でメモを差し出しそれを答弁席で棒読みしている姿を見ると「大丈夫か」と心配になる。
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