2020年11月15日日曜日

「アメリカ第一」は「トランプ第一」?:成果と言うより悪事が目立ってきたか

 先の大統領選でバイデンさんに大きく引き離され負けが決定的になったが、「敗北宣言」を未だせずにアメリカの民主主義、選挙制度をゆがめる行動、発言が目立つ。威勢よく発した「アメリカ第一」も「トランプ第一」の様相を呈し、立場が弱くなると悪事が目立つようになってきた。

「アメリカ第一」は世界政治の場で弱くなったアメリカの立場を回復すべき政策と思っていた。

アメリカ産業にはマイナスと地球温暖化に反対、パリ協定を離脱、同盟国の絆にマイナスとなる米軍撤退、駐留費の増額要請は米国の赤字財政対策だ。新型コロナウィルス対策では経済活動を優先するあまり今、アメリカは世界一の感染者数になった。

対策が後手になった要因を中国に押し付け、WHOと情報隠ぺいを図ったと主張しWHOからの撤退をにおわせた。米国の交付金を中国が肩代わりする医師は内容だ。

G7など国際舞台の場で「アメリカ第一」を主張し、ドイツ、フランスなどから批判される。おまけにロシアを再加入させろと主張するのだ。

トランプ大統領は一見、アメリカの立場を主張しているように見えるが、すべてがビジネスライクで「トランプ第一」なのだ。そのため世界のキーマンとは友好関係を大事にしている。

中国・習主席とは貿易赤字解消に高関税をかけあっている。勢いを増してきた中国の覇権主義を阻止しようとしているように見えるが、背後では習主席と友好関係を築いている。大統領選で自分に有利になるよう習主席に懇願し、習主席はアメリカの農産物の輸入量を増やした。

安倍総理とは、ゴルフ外交で他国の首脳もうらやむ親密(?)な関係を築いたように見えるが北の核・ミサイル開発阻止ではアメリカから高額な兵器を購入、防衛費は5兆円になろうとしているが、イージスアショアのように技術的問題があり中止になったが、海上版を構築するにあたりさらに巨大な費用が見込まれる。

下からのしっかりした検証の結果の導入ではなく、トランプとの2人きりでの話し合いで決まった事案ではないか。

おまけに御多分に漏れず米軍駐留費の増額を要求、思いやり予算を入れて8000億円にもなるらしい。トランプ大統領が言っていた。「シンゾーは何か言うとすぐ買ってくれる」と。バイデンさんに代わってどうなるか。提案自体は変更なかろう。

プーチンさんとは怪しい関係だ。ロシアンゲート疑惑が当初出ていたが大統領の強権でねじ伏せたことになっているが、ここ最近、ロシアへの亡命という話もあるらしい。大統領を止めると脱税、借金返済、ロシアンゲート事件で訴追される危険があることを恐れて亡命もあるらしい。

日本も重大な問題である北の核・ミサイル開発を止めさせ挑戦半島の非核化を目指す金ートランプ会談もハノイ会談で停滞している。金委員長の譲歩が少なかったことでトランプ大統領は「席を立つ」結果になったが、ボルトンさんの回顧録では「途中で席を立つ」ことは検討されていたことだ。「中途半端な譲歩」は世界から「間抜け」と思われることだけは避けたかったようだ。

それでも金委員長とは良好な関係を維持していると威張っていたが、本音はひかくかなどどうでもいいのだ。ビジネスマンとして北朝鮮に眠る地下資源の開発、観光事業に興味を持っていたのだ。

大統領選に破れ立場が弱くなると、悪事が目立ってきた。




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