2020年11月3日火曜日

今日の新聞を読んで(410):「村消滅」と「ポツンと一軒家」

 

東京から転出超過傾向が見られ4~9月で5542人になり転出先が千葉、神奈川、埼玉とNHK「おはよう日本」が報じた。読売新聞(2020.10.29)の解説「近隣県へ移住加速」でも東京3ヶ月連続転出超過を伝えている。 

東京一極集中を是正し「地方創生」でも地方の疲弊と人口減少に歯止めがかからないという。村は人の流出で「村消滅」に現実味を帯びているというのだ(朝日新聞2020.11.3)。 

そんな時思うのは人気番組テレビ朝日の「ポツンと一軒家」だ。最近はコロナの問題もあって今までの再放送とテレビ電話で近況を聞く内容に変わった。 

そんな山奥に一人あるいは夫婦で生活するにはそれなりの理由と素人でも技術的腕があるのだ。 

一番多いのは、親や先祖からの財産、田畑、家屋を守るためだろう。最近まで高齢の親と住んでいたが今は独りになり生活を続けている例もある。先祖が大変な努力で田畑を開墾した農業を継いでいる。 

住む家も素人で専門的知識はないが、独学で家を建てたり増築する技術を持っているのだ。

料理の趣味を活かし空き家を購入し山菜料理店を開き、愛好家が増えている例もある。

面白いのは都会に会社を持っているが他人に任せ本社機能を移して山奥の一軒家にすみ自然を満喫する生活を送っている人もいる。 

体験学習で昔の生活を伝える事業をやっているものもいる。五右衛門風呂で木戸を開けると眼前に大自然が迫っている光景は昭和初期の生活体験か。

周囲の山を購入し、バンガロウや小屋を建設し夏休みの体験学習に貢献する人もいる。山の整備、道路整備など皆自分でやるのだ。ある例では仲間が集まって事業を推進している例もある。 

一つ一つの事例では成功している場合もあるが、山間部、田舎の村は「消滅の危機」にあることは間違いない。 

群馬県南牧村は、若い女性の減少率が高く、更に高齢化で「消滅の危機」にある。私も一度ここを車で通ったことがあるが舗装された道路だがそれに沿って転々と集落があり、村の中心地から離れている。新聞報道で都会から工房をやるため移住した人もいる。また地元農産物でみやげ物をつくりネット販売している女性も紹介されていたが例はすくない。

点在する2~3軒しかない部落では一人減り二人減りで対に住民がいなくなるのだ。 

奈良県の山間部にある川上村も新聞に出ていた。人口も減り高齢化が進む。村会議員のなり手が無いし、村議会が成立しないらしい。地方自治のピンチだ。村議会の変わりに公民館などで住民による全体会議も検討されたというがどうなったか。 

若い人もいるが、議員の少ない給料では生活が出来ず、仕事を優先するしかないのだ。考えてみれば年金生活者が移住して議員活動をするのはどうだろう。定員不足だから立候補すれば通るのだ。 

一方、東京の一極集中是正で増田レポートが出たことがある。印象に残っているのは「年配者は地方へ」だったと思う。しかし内容はいろんな施策が掲げられたと思うが、反対したのが当時の東京都知事だった石原さんだと聞いたことがある。これじゃうまく行きはずがない。 

その元総務相の増田さんが東京都知事選に出たが人気、知名度で小池さんに敗れた。もし増田さんが知事になっていたら東京をどう変えようとしただろうか。具体的案が出てくると反対意見が増えるだろう。 

今回、大阪都構想で2度目の住民投票が実施されたが結果は「NO」だ。大阪市の名称がなくなること、利点など説明が不足していた。

でも目的は地盤沈下の激しい関西圏を立ち直らせるには東京と同じようにして人の流入を促進し、企業を活性化させることではなかった。

しかし、大阪府も東京などからの転出先になっているらしい。転職やコロナ対策でのテレワークがあるが、コロナが収まる(?)ことがあればまた元に戻るのだ。 

ポツンと一軒家、昭和の良い時代を見ることが出来る。

 

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