ノーベル賞受賞者の言葉に「教科書を疑え。大家の言うことを疑え」「常識を疑え」という。最初に聞いたのは利根川進さんは ノーベル医学・生理学賞を受賞した時だ。もう相当前なので確かなことは言えないが「教科書を疑え」「大家の言う定説」を疑えという内容だった。
28日の読売新聞主催のノーベル賞受賞者を囲むフォーラム「次世代へのメッセージ」でもリチウムイオン電池を開発した旭化成の吉野さん、筑波大学の白川さんがが講演し「誰にも思いつかない発見をするには常識、非常識を疑ってみることが大切」といったそうだ。
教科書や大家が言うことが定説となって成り立っているのが今の日本の教育だ。
教科書を覚えればいい点数が取れる。学校の先生は学校での教育より、問題集を与えて宿題を出す。点数は自分でつけろというのだ。
まじめにやっていると内申書が良く、いい高校に行ける。時間がなかったり提出を怠っていると内申書も悪く内申書重視の高校には行けない。内申書の内容で先生の威厳を保っているのだ。
孫が時間がなくて提出できないが皆どうやっているんだろうと友達に聞くと、問題集の答えを移しているらしい。皆、塾や部活で時間がないのだ。そんなことで勉強したことになるのか。
孫が「今日のテストはできなかった」という。問題を見ると、教科書のページが指定され、その中から出題される。教科書通りの記述をすれば点数もいいが、あまり教科書を読まなかったら点数が悪いことになる。でも間違ってはいないのだ。いろんな考え方ができるが教科書、標準の答えでなければだめなのだ。
だから孫に言った。「教科書の記述が正解とは限らない。自分の考えをしっかり持つべきだ」と。
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