2018年8月16日木曜日

メデイアの世論調査の怪:安倍政権の「何処」が「他の内閣よりマシ」なのか


考えてみようではないか、メデイアの世論調査の怪。今の安倍内閣の「何処」が「他の内閣よりマシ」なのか。内閣支持率は世論調査のメデイアの設問の仕方に寄るところが大きい。どうして安倍内閣を支持するか「他の内閣よりマシ」という「どの点」か、そして他の内閣とはどの内閣なのか。

「他の内閣」というと設問者も国民も「民主党政権」と思うだろう。

でも「何処が」というと明確には出来ないのではないか。

それほど突き詰めていけばどうなるのか。民主党政権に較べ自民党政権はどうだったのか。

森政権;「神の国」発言、党内の森おろしで混乱した。第一次安倍政権:お友達内閣で不祥事辞任が続き、最後は体調不良で政権を放り出し、福田政権:当初からワンポイントリリーフ、選挙の顔ではないと辞任、麻生政権:突然湧いてきたリーマンショックで経済対策優先で解散総選挙を先延ばし、選挙に惨敗し下野、民主党に政権を渡す。

その民主党政権では、鳩山政権:普天間移設で二転三転、小沢さんと権力の二重構造で政権内が混乱、2人一緒に辞任、菅政権:市民運動家出身で期待されたが、小沢さんとの確執、3.11東北地方太平洋沖地震、津波被害で福島第一原発事故を起こし国内は大混乱、初動対応に批判が出たが、自民党谷垣総裁に挙国一致内閣で副総理格復興大臣を要請したが自民党は断った。政権批判は高まるばかりだった。

自民党は「民主党のために力を貸すことはない」と考えたそうだ。しかし、原発事故対応は自民党が政権にいたとしても混乱を極めたはずだ。大体、福島第一原発を誘致したのは自民党政権ではなかったのか。

続く野田政権:「前に進める政治」は評価すべきだ。安倍総裁との党首討論もまれに見るできばえで今の安倍総理の党首討論とは段違いだ。消費税増税は批判も多い。今は財政出動と言うことで安倍政権を支持する声も大きいが税収増はこれしかない。

高まる解散総選挙要求で選挙戦に突入したが惨敗し下野する羽目に。野党では民主党を潰した張本人と批判を一手に集めている。

それぞれの政権に期待と批判があるが、一体民主党政権の何処がまずかったのか。

小沢さんとの権力の二重構造、絶えない権力闘争。マニフェストによる大風呂敷はその後の政権運営に暗雲をもたらした。そして「何時、解散総選挙か」がついて回った。落ち着いて政治に集中する事が出来なかった。

それと今の安部政権と較べて「安倍支持」なのか。

アベノミクスは当初評価された。野田政権でも日銀に「市場にカネを流せ」と日銀法改正を匂わせて要求したが白川総裁は頭を縦に振らなかったが、安倍総理は日銀総裁を更迭した。

成果で安倍政権は評価され支持されたが政敵潰し、野党潰しで一強政権を作り上げ、「モリカケ」で始まる政権の私物化、財務省に始まる公文書隠蔽、改ざんで民主政治の根幹を揺るがし「モリカケ」は安倍政権のアキレス腱になった。強引な政権運営はしばしば国会軽視になり衆議院議長が警告する羽目になった。

公平、公正、民主政治を考えると民主党野田政権の方が良かったのではないか。「何処が安倍政権がマシなのか」。

目玉の憲法改正では公明党が慎重論をぶってきた。それでも単独で議席を確保している自民党安倍政権が強引に進めるか。

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