2021年1月26日火曜日

国会予算委員会を見て:防戦、従来の政策の正当化、体調不良の菅総理か

 25日の衆院予算委員会を久しぶりにNHK中継で見た。野党の質問は国民の民意にもそう当然の質問内容だったが、菅総理をはじめ政府関係者の答弁は従来の政策を正当化する内容が目立ち、PDCAのC(検証、見直し)→A(実施)の品質管理のサイクルに欠けている。これでは目指す目標の遂行はできない。

GOTOトラベルの事業に1兆円の事業費が計上されていることに、今のご時世で「不謹慎」ではないかと言う野党の質問に、菅総理は緊急事態宣言解除後の事業再開のために計上したという。

そんなことなら予備費があるではないか。10兆円の予備費はどうなったのか。

噂通りペーパーの棒読みだ。菅さんは資料を見るのは間違いのないように内容を確認しながら発言していると言うのだ。確かにそうかもしれない。ペーパーなしの答弁ではバイデン大統領のことを「首相が変わっても・・」と間違っていた。自分の立場で質問のあった「日米外交」について答弁したのだろう。委員会室が騒がしくなった。

閣僚連中は答弁に不安感がある菅総理の答弁を回避しようとするシーンもあった。

新型コロナで自宅待機の患者が増え、当然に待機中あるいは急変で搬送中に死亡する事案が増えていることに関し、長妻さんが「実態を把握しているか」と総理を指名して質問したが、田村厚労相が勝手に手を挙げて答弁席に近づくのを制して「総理」「総理」と叫んだ。結果は田村厚労相が答えて、そのあと菅総理が「そういう事実があることは知っている」と答えたが、検証はしていないようだ。

過去にも「総理」「総理」と質問席で叫び有名になった女性議員がいた。

従来の政策を正当化する答弁が多いらしい。緊急事態宣言が遅れたことに対しては「素直に受け止める」と低姿勢だ。防戦一方だろう。下手なことを言うと政権の命取りになる。

江田さんが「党首討論」を提案すると「やってもいい」とは言ったが、菅総理にしてみれば一番嫌なイベントだ。やる気があるのであれば4か月の間にやっているはずだ。恰好悪いが逃げているのだ。ペーパーがないのだから不安がいっぱいなのだろう。

どうも体調が悪いらしい。のどの痛みと声が出ないという。一瞬新型コロナ感染を疑った。普通の風邪だとすぐ市販薬を飲めば改善するはずだ。官邸の医務官が治療しているというが本当のところはどうか。PCR検査を受けているかどうかも濁している。

国会議員も感染例が出てきたが、立憲民主の羽田さんは病院に行く途中で死亡する痛ましい事例があったばかりだが、一方で自民党の石原さんはすぐに入院となったようだ。国会議員でも差があるのか。上級国民は優遇されるのではなかったのか。そういうこともあってか菅さんは施政方針演説でワクチン接種に触れた時優先順位を言い、自分は72歳、高齢者と付け加えた。国会議員ではなく高齢者としての順番で摂取するというのだろう。

ところで予算委員会室の様子を見ると、発言者の前には大きなアクリール板が設置され対策はされているようだが、大臣席、委員会席は従来と変わらず蜜だ。室内の空気は入れ替わっているのか。巷ではCO2濃度の測定が推奨されているがどうなのか。

予算委員会での菅政権の発言は国民の民意をはかけ離れた傾向が見ある。今後の政局に耐えることができるのか。

海外では「菅政権は短命政権」と見られている。このままでは外交も無理ではないか。

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2021.1.23掲載

菅総理は度も暗い持つか:大丈夫か質疑応答、政局を乗り切れるか yamotojapan.blogspot.com/2021/01/blog-post_52.html






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