2021年1月27日水曜日

ワクチン接種での数量確保は「見通し」か「見込み」か

 

坂井官房副長官が「6月までに接種対象となるすべての国民に必要な数量の確保を「見込んでいる」と発言したことに対して河野担当相がクレームをつけ訂正を要求したが、坂井さんは撤回を拒否する事態が発生した。 

21日、菅総理も国会質疑で3億1000万人分を確保の「見込み」と言ったように官邸サイトは「見込み」と言っていたが、河野さんが「見通し」と言い出したことでどちらだと問題になった記憶がある。  

今までワクチン接種作業は官邸、厚労省、自治体がすでに検討に入っていたところに、急遽菅総理は河野行革担当相をワクチンの担当相に指名した。そこに齟齬が発生し一方が発信したことを片方が取り消す事態が噴出したのだ。 

「見込み」か「見通し」か、そんなに重要なことなのか。 

新型コロナウィルス対策も「不要不急の外出自粛」「時短」などを要請しても人出の状況は変わらず、感染者数は増加または高止まりの傾向だ。そこで唯一の感染防止対策としてワクチン接種が主要テーマになってきた。海外ではすでに接種しているテレビ映像が流れている。日本は取り組みが遅いのだ。 

簡単にワクチン接種というが安全性で国の承認が必要だし、なにぶんにもファイザー社の生産が接種スケジュールに大きく影響するのだ。 

そのスケジュールの「見通し」あるいは「見込み」が付きにくいのだろう。国語辞典を引くと「見通し」とは「先のほうまで見渡す」とか「物事の成り行きを見渡す」という意味がある、一方「見込む」とは「予想する」「有望と想う」「取り付く」という意味があるらしい。だとすると「見通す」の方が適しているのか。 

菅総理は26日の衆院予算委員会で「感染対策の決め手はワクチン。円滑に接種を進めていける「見通し」を一日も早く示す」と答弁した。今まで使っていた「見込み」を「見通し」に統一したのだ。 

このワクチン接種スケジュールはGOTOキャンペーン、東京オリンピック開催にも大きく影響する政策だが、現状ではなかなかうまく運んでいないと想われる。縦割りを止めて各省横断的に実施する必要性を認識し菅総理が河野さんを指名したのではないかと見られている。河野さんは「潰し屋」と見られており成功すればポスト菅の候補になるが失敗すれば政権にとって致命傷になる。 

菅総理も覇気がない。官房長官時代の自信に満ちた姿が予算委員会では見られないのだ。官房長官時代は直接国民から批判を受ける機会は無かったが、総理ともなると集中砲火を浴びるのだ。 

今後も節目節目で重要は判断をしなければならない。官邸、政権内でゴタゴタがあってはならないのだ。

0 件のコメント: