2021年3月8日月曜日

コロナ対策で残業378時間?:それだけ残業させ、西村担当相は成果を上げているのか

 

新型コロナ対策を推進する西村担当相の内閣府の部署の残業時間が378時間、過労死ラインの80時間を遙かに超え、平均でも122時間、最長で378時間と言う。河野行革相は「ブラックを通り越している」とあきれる。 

しかし西村さんは期待されるだけに業務が集中しているというが、本当か。今、コロナ担当は田村厚労相、河野さん、西村対策推進相と3人が担当しているが、主導権争いで西村さんが仕事を引き込み、その結果担当者の残業が増えているのではないか。 

期待されている分、仕事が集中するというが本当に重要な仕事をやっているのか。3者の業務分担はどうなっているのか。 

西村さんの仕事ぶりはテレビの記者会見や新聞で知ることしかできない。 

官邸での対策会議、関係閣僚会議、各県知事とのテレビ会談・会議、都知事らとの個別会談、国会答弁、そして定例(?)の記者会見と多義にわたるが西村担当相でなければできない事案などない。誰かがやっていることのフォローみたいではないか。 

今までは一手に対策を担当してきたが、河野さんらが加わり、国民が注目するコロナ対策だから「ここぞ」とばかりに主導権争いをやっていないか。3者の業務分担ができているのか。緊急事態宣言の発出、解除の責任の事務方は西村さんなのか。 

具体的にどんな指示を出し、担当官僚はそれに従って何をやっているのか。私も中央官庁に行ったことがあるが、担当者の机上は資料、書類の山積だ。許認可資料が古い順に踏まれているのを見る。民間企業と事務所の風景が違う。頭の中、仕事が整理されているとは思えない。 

国会対応も仕事の割合は大きいだろう。 

質問者の質問の聞き取り、関係者へ答弁の作成依頼、大臣への答弁書作成、官邸への報告、国会審議前にレクチャー、委員会などへの出席、大臣へアドバイス、必要があれば記者会見の設定、議事録作成、メール送信などがある。

通常業務でも仕事が終わるのが日が変わる頃、タクシーで帰宅し、翌日は大臣レクチャーのために早朝に出勤する。これじゃ過労になるはずだ。 

業務の分担もあるだろうが、以前から担当している官僚は決まっている。どうしても仕事が集中する。また他人の仕事を取ることはできない。従来のやり方、考え方を変更することは厳禁なのだ。 

働き方改革、対コロナ対策でテレワークを推奨するが、西村さんの部門はゼロだという。民間会社にはテレワークを強制しながら官庁は関係なしなのか。これこそ「お上」根性ではないか。でも資料の持ち出しは禁止されているので仕事はしずらいはずだ。 

新型コロナ対策もいつまでもこんな状況ではない。2年もすれば季節型インフルエンザになる可能性があるのだ。 

国民にいろんな情報を流し混乱させるよりも、今何が必要なのか。官僚も仕事を検証し本当に役立つ仕事をしないか。 

国会対策も重要になるが、与野党で合理的な運用を検討したらどうか。質問者は地元対策で張り切りフリップまで用意し質問する。地元有権者には「頑張っている」と見られるだろうが、逆に西村さん達の大臣の答弁はペーパーの棒読みで何ら新しい情報はない。テレビや新聞を読んでいるとばからしい答弁だ。 

小池都知事も「自分が」とやるから都職員も大変らしい。次から次に注文を出すので職員は大変なのだ。知事の発想に現場が追い付いていかない。 

政治家は本当に役立つ仕事をしているのか、「やってる姿」を見せつければ選挙で有利になるのか。検証してみるべきではないか。

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