2022年3月6日日曜日

クレムリン包囲はあるか:ウクライナが「どの程度持つか」だが

 

米国やNATO加盟国の直接的軍事支援はないが、経済制裁でロシアを攻めようとしている。SWIFTからのロシアの主要銀行排除(金融の核兵器といわれる)、外貨準備の取引制限などがルーブル価値の急落、金利上昇などロシアの国民生活に大きく影響が出ているようだ。 

「うそ」が多いプーチン大統領が、誤情報の規制のための法改正までやってしまった。プーチンの「うそ」はプーチンにとっては正しい情報なのだ。メデイアの戦争情報がロシアの反戦運動につながらないように規制をかけてきた。 

しかし、どれだけのロシア国民がプーチンを信用するか。国内経済の疲弊、生活への影響が大きく出てくると国民は黙ってはいないだろう。 

クレムリン包囲によるクーデターも可能性が出てくる。 

ウクライナがロシアの侵攻に抵抗している。ロシア軍による重要施設へのミサイル攻撃、民間施設への攻撃で多数の民間人の死傷者、避難民を出しながらの健闘には驚く。 

特に国民の国土を守ろうとする士気は高い。最終的にはロシア軍に蹴散らかされたが原発施設に向かう道路には国民の人垣が出来ていた。国土防衛の基本だ。

今回のウクライナ侵攻では適当な仲介者、調停者がいない。国連の安保理は常任理事国にロシアがいるために決議案も拒否権発動された。しかし国連特別会合では非難決議が141vs5、棄権35で可決され、国際世論でロシアを非難することができた。

一方、フランスのマクロン大統領やドイツのシュルツ首相がプーチン大統領と電話会談を続けているようだが、止めたほうが良いのではないか。その都度、プーチン大統領は「非武装化」「中立化」を主張しさらに最近は「2州の全域に親ロ派主権を認めろ」と言い出した。何の説得も出来ず、プロパガンダに利用されているだけだ。 

ウクライナとロシアの停戦に関する会談の進捗も期待していたが、マリウポリ市などで人道回避で一時攻撃停止の約束が出来たようだが、実際には攻撃が続きウクライナは中止したという。プーチン大統領は了解したというが「うそ」なのか、戦場の先端には指令が届いていなかったのか。 

テレビの映像ではロシアのミサイル攻撃でウクライナの都市が攻撃されエスカレートしているように思えるが、一方でロシア軍の戦車、軍用車の被害も映し出されるが最終的にはウクライナはどうなるのか。負けても勝っても焼け野原か。 

プーチンの無法侵攻でかえって周辺国は結束の動きだ。モルドバ、ジョージアもウクライナに続いてEU加盟を要望しているし、フィンランド、スウェーデンもNATO加盟世論が高くなっているという。

なにやら、プーチンの要求である「NATO拡大阻止」と逆行ではないか。これでロシア国民の支持が得られるのか。

 

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