2022年3月7日月曜日

エントロピー(国際秩序)は極大化(混乱)へ:やりたい放題のプーチン、及び腰の米欧?

 

我々を支配する物理法則に「エントロピーは最大化へ」と言う熱力学第二法則がある。今、世界はウクライナ問題が厳しさを増してきた。やりたい放題のプーチン大統領に対し世界大戦を危惧する欧米諸国は及び腰だ。これがエントロピーの最大化に寄与している。 

本来なら世界平和のためには国連が重要な役目を果たすべきであるが、ロシア国連安保常任理事国の一員で拒否権発動が出来る。だから決議案を作成しても否決される。 

世界大戦を危惧して欧米諸国は直接ウクライナでの軍事行動には出ない。フランスのマクロン大統領、ドイツのシュルツ首相はじめイスラエル、トルコの首脳が仲裁に入ろうとしているが、逆にプーチン大統領のプロパガンダの役割しか果たせていない。 

皆不思議がっているのは「何故、ウクライナへ侵攻?」と言うことだ。2州の親ロ派の国民を保護するため」と思っていたが、ウクライナの「非武装化」「中立化」にくわえ2州全体の独立、経済制裁などは「宣戦布告」と見なすなどエスカレートしている。プーチンと会談など避けたほうがいい。 

最近はロシアも戦術を変えたという。ジワジワ主要都市を制和紙、最後にキエフを制圧、焦土化後、ゼレンスキー政権を倒し、親ロ派傀儡政権を作ることらしい。 

驚いたことに、ロシア国内では反戦よりもプーチン支持が増えているという。国内での情報操作が効いているのか。 

万一、今回の侵攻が成功しウクライナに親ロ政権を作ったとして、国債外交の場でプーチン・ロシア政権が認められるかだ。SWIFT がどうなるか。長期に適用されれば、国内経済への影響は大きい。ロシアの経済は製造業より天然ガスなどエネルギーに大きく依存している。ルーブルの下落、金利上昇は国内経済に影響が大きい。GDPも170兆円ほどで経済大国ではない。天然資源開発も海外の経済支援で成り立っている。 

政治体制が変わらなければ海外の企業は国内投資を控えるだろう。

今回のウクライナ侵攻でアメリカの立場、EU, NATOそして国連のあるべき姿が見直されるのではないか。

原発施設が攻撃、制圧される事態も今までの国際紛争でなかった事案である。

勝っても負けても「代償」は大きい。

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