2022年3月11日金曜日

あれから11年:警戒される「対」の巨大地震アウターライズ地震は何時

読売新聞 2022.3.7

 

3.11東北地方太平洋沖地震による巨大津波で甚大な被害をこうむり、東電

福品第一原発の炉心溶融による放射能汚染事故は未だ復興で尾を引いている。当時の菅政権が対応に右往左往している間、海外の専門家からアウターライズ地震の発生が危惧され、福島第一原発は大丈夫かと言うことだった。 

それ以降も時々アウタ―ライズ地震の話は出ていたが、発生はせずもう11年が過ぎた。しかしアウターライズ地震の発生間隔はそんな短期間ではないのだ。 

政府の地震調査委員会は、1933年に発生した昭和三陸沖地震(M8.2)と同規模と見て、発生確率は50年以内に「10%程度」と言われている。昭和三陸沖地震は37年前の1896年の明治三陸沖地震(M8.2)の「対」の巨大地震なのだ。 

プレート境界型地震(明治三陸地震)の37年後にアウターライズ地震(昭和三陸沖地震)が生えいしたのだ。 

だからプレート境界型地震の3.11東北地方太平洋沖地震の後に必ず発生すると考えられているアウターライズ地震なのだ。 

海洋研究開発機構がアウターライズ域を調査した結果、地震発生の可能性のある断層が33本見つかったという。長さも330kmと長い。だから昭和三陸域地震に匹敵するとみているのだ。日本海溝改訂の地震津波観測網も整備された(読売新聞2022.3.7)。 

東北大の遠田教授らが補遺がしニッポン大震災前と後を比較しアウターライズ域で発生頻度が高くなっていると警告を鳴らす(同上)。 

一方、3,11東北地方太平洋沖地震の震源域の北(青森県沖)と南(房総半島沖)には「割れ残り」があり注意が必要と言う。

今、11年目を迎え、メデイアは風化させまいと3.11を思い出す記事を載せている 

注目は、当時小学生だった高校生が「いのちの碑」を21基建立し後世に記録を残しているし、驚いたことに3.11の経験が「ツナミモデル」となってトンガで役立ったという。海底火山噴火で皆が訓練通りに高台へ逃げて死者ゼロだったのだ。

テレビの映像で高台へ逃げているシーンを見て、3.11の時上級生が下級生の手を引いて高台へ避難しているシーンを思い出した。

迫る南海トラフ巨大地震でも3.11を生かしてほしいものだ。

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